「ジムに通いたいけど、毎月7,000円も払うのは怖い……」
「仕事が忙しくて週に1回行けるかどうか。月額制だと絶対に損をする……」
「市営のジムって、お年寄りばかりで設備もボロボロなんじゃないの?」
これからジムに通おうとしているあなた。
「ジム=月額会員制」だと思い込んでいませんか?
その固定観念を捨てないと、大切なお金をドブに捨てることになりかねません。
実は、私たちが住む街の「公営ジム(市営・区営体育館)」は、コーヒー1杯分の値段で利用できる、最強のフィットネスパラダイスなのです。
この記事でわかること
- 損益分岐点はどこ?「月額制」で損をする人と「都度払い」で得する人の境界線
- 設備は最新?マッチョが多い?意外と知られていない公営ジムのリアルな実態
- 安さには理由がある。「営業時間」や「シューズ」など入館前に知るべき注意点
「月7,000円」vs「1回400円」。週末トレーニーにとって「24時間ジム」は損なのか?

多くの人が「なんとなく」で民間の24時間ジムを契約しますが、まずは電卓を叩いてみましょう。
あなたのライフスタイルに合っているのは、本当に月額制でしょうか?
損益分岐点は「月15回」。週2回以下なら迷わず公営を選べ
一般的な24時間ジムの会費は約7,000円〜8,000円。
公営ジムの利用料は地域によりますが、大体300円〜500円(平均400円と仮定)です。
単純計算で、7,000円 ÷ 400円 = 17.5回。
つまり、月に18回以上(週4〜5回)通うなら24時間ジムの方がお得ですが、それ以下なら公営ジムの方が安上がりなのです。
もしあなたが「週末だけ」「気が向いた時だけ」というタイプなら、迷わず公営ジムを選ぶべきです。
週1回(月4回)ならたったの1,600円。
月額制ジムとの差額で、プロテインや新しいウェアが買えてしまいます。
「行かなきゃもったいない」というプレッシャー(固定費)からの解放
月額制の最大のデメリットは「行かないと損をする」という精神的プレッシャーです。
忙しくて行けない日が続くと、それがストレスになり、最終的に「もう辞めよう」と挫折の原因になります。
一方、公営ジムは都度払いです。
行かない月は0円。
この精神的な身軽さが、結果として「細く長く続ける」ことに繋がります。
解約金も違約金もゼロ。都度払いこそ最強のリスクヘッジ
民間のジムには「入会後半年は退会できない」「解約金がかかる」といった縛りがある場合があります。
しかし、公営ジムに契約はありません。
今日行って、気に入らなければ明日から行らなくていい。
転勤や引っ越しがあっても手続き不要。
先の読めない現代において、この「縛られない」というメリットは最強のリスクヘッジです。
設備はボロい?客層は?公営ジムに対する「3つの誤解」を解く

「安い=質が悪い」と思っているなら、それは大きな誤解です。
近年の公営ジムは驚くべき進化を遂げています。
実は最新マシン導入済み?リニューアルされた体育館の衝撃
自治体の予算で運営されているため、定期的なリニューアルが行われる施設が多くあります。
中には、民間の高級ジムと同じメーカー(テクノジムやライフフィットネスなど)の最新マシンがズラリと並んでいる公営ジムも珍しくありません。
「税金でこんなにいいマシンを使っていいの?」と思うほどのクオリティです。
一度、近所の体育館のホームページで「トレーニング室」の写真をチェックしてみてください。
高齢者だけじゃない。夕方は「部活生」と「仕事帰りの会社員」で賑わう
平日の昼間は確かに高齢者の健康体操サロンになっていることもありますが、夕方以降は空気が一変します。
学校帰りの部活生や、仕事帰りのサラリーマンで活気に溢れています。
若者も多く、決して「古臭い場所」ではありません。
むしろ、地域の人々が黙々と汗を流す、ストイックで健全な空気が流れています。
意外かもしれませんが、ボディビルやフィジークの大会に出るような上級者(ガチ勢)ほど、公営ジムを好む傾向があります。
理由は「フリーウエイトの充実」と「コスパ」です。
古い公営ジムには、最新のマシンはなくても、錆びついた高重量のダンベルやバーベルが大量に置いてあることが多く、ハードなトレーニングを好む彼らにとっては天国なのです。
もし運が良ければ、彼らのトレーニングを間近で見ることができ、無料でトップレベルの技術を盗めるかもしれません。
【体験談】24時間ジムの「幽霊会員」だった私が、公営ジムに変えてから半年続いている理由

「いつでも行ける」をやめたら、続くようになった
会社員のKさん(29歳)は、意気揚々と24時間ジムに入会しましたが、最初の1ヶ月で挫折。
「いつでも行ける」と思うと、「今日はいいや」と先延ばしにしてしまい、結局月会費だけを半年間払い続けました。
退会後、運動不足解消のために近所の市民体育館へ。
1回400円のチケットを券売機で買う時、Kさんは「今日は絶対に400円分の元を取ってやる」という強い意志を感じました。
「行かないとお金が無駄になる」ではなく「お金を払ったからやる」という能動的なスイッチが入ったのです。
また、体育館は21時に閉まるため、「仕事が終わったらすぐ行かないと間に合わない」という締切効果も働きました。
「不便だからこそ、計画的に動くようになる」。
この逆説的な環境がKさんには合っていたようで、今では週2回、必ず体育館に通う習慣が定着しています。
安さの裏には理由がある。入館前に知っておくべき「デメリット」と対策

もちろん、安いなりの不便さもあります。
行ってから「こんなはずじゃなかった」とならないよう、デメリットも把握しておきましょう。
営業時間の壁:多くの施設は「21時〜22時」で閉まる
24時間営業ではありません。
多くの公営ジムは21時〜22時で完全閉館となります。
最終入館は閉館の30分〜1時間前までというルールもあるため、深夜や早朝にトレーニングしたい人には不向きです。
自分のライフスタイルと営業時間が合うか、事前に確認が必要です。
土日の混雑はテーマパーク級?狙い目は「閉館1時間前」
安くて誰でも使えるため、土日祝日の昼間は非常に混雑します。
マシンの順番待ちが発生することもザラです。
狙い目は「平日の閉館1時間前」や「土日の夕方以降」です。
多くの人が夕食のために帰宅する時間帯は、驚くほど空いています。
室内シューズ必須&ドレスコードの厳しさ(タトゥー・露出NG)
24時間ジムの中には「土足OK」のところも増えていますが、公営ジムはほぼ100%室内用シューズ(上履き)が必須です。
忘れると入館できません。
また、公共の施設であるため、タトゥーの露出は厳禁(サポーターで隠せばOKな場合も)、過度な露出(上半身裸など)もNGと、ルールは厳格です。
おしゃれよりも「規律」が求められる場所だと心得ましょう。
賢い人はこう使う。「公営ジム」と「24時間ジム」の使い分け戦略

「どちらか一つ」に絞る必要はありません。
ライフスタイルに合わせて使い分けるのも賢い方法です。
平日は近所の24時間ジム、休日は広々とした公営ジム
平日は仕事帰りにサッと寄れる駅前の24時間ジム。
休日は少し足を伸ばして、設備の充実した大型の総合体育館(公営ジム)へ。
このように「たまの遠征」として公営ジムを使うと、気分転換になり、マンネリを防げます。
都度払いだからこそできる、柔軟な使い分けです。
「プール」が使えるのは公営だけの特権
多くの24時間ジムにはシャワーしかありませんが、公営ジムには「プール」が併設されていることが多くあります。
追加料金(またはセット料金)でプールも利用できれば、筋トレの後に泳いでクールダウン、なんて贅沢な使い方も可能です。
有酸素運動のバリエーションを増やしたい人には最強の環境です。
初心者講習が無料?マシンの使い方をタダで教わる裏技
公営ジムでは、初回利用者向けに「初心者講習会」を義務付けているところがあります。
これを「面倒くさい」と思わないでください。
プロのスタッフが、マシンの正しい使い方やフォームを無料で教えてくれるチャンスです。
民間のジムなら有料のパーソナル扱いになる内容をタダで学べる。これを利用しない手はありません。
【体験談】金欠フリーターが、1回300円のジムに通い詰めてボディビル大会に出た話

「設備」ではなく「情熱」が体を作る
夢を追って上京したフリーターのMさん(24歳)は、お金がなく、月額制のジムに通う余裕はありませんでした。
しかし「体だけは鍛えておきたい」と、区営のスポーツセンターに通い始めました。
設備は古く、最新のマシンはありませんでしたが、そこには黙々と高重量を挙げる「ヌシ」のようなベテランたちがいました。
毎日通ううちに顔を覚えられ、「兄ちゃん、そのフォームじゃ腰を痛めるぞ」とアドバイスをもらうように。
彼らはかつてのボディビル王者たちでした。
無料で「伝説級」の指導を受けたMさんは、ボロボロのダンベルだけで劇的な成長を遂げ、ついに地方のボディビル大会で入賞。
「高い会費を払わなくても、やる気と環境さえあれば体は変わる」。
Mさんは今でも、原点であるその区営ジムを大切にしています。
今日から始める「公営ジム」デビューの手順

公営ジムに行くのに、Web予約やクレジットカードは不要です。
思い立ったらすぐ行けます。
ネットで「◯◯市 体育館 トレーニング室」と検索せよ
まずはGoogleマップで「自分の住んでいる地域名 + 体育館 + トレーニング」で検索してください。
意外と近くに、立派な施設が見つかるはずです。
ホームページで「利用料金」と「持ち物」を確認しましょう。
券売機でチケット購入。面倒な手続きは初回だけ
現地に着いたら、ラーメン屋のように券売機で利用券を買います。
初回のみ「利用者登録証」の作成が必要な場合がありますが、身分証を見せて簡単な書類を書くだけで、5分で終わります。
2回目からはチケットを買って渡すだけ。非常にスムーズです。
持ち物チェック:上履き・タオル・小銭(ロッカー用)
忘れてはいけないのが「室内シューズ」です。
これがないと絶対に入れてくれません。
また、ロッカーが「100円返却式」の場合が多いので、小銭(100円玉)を用意していくと安心です。
まとめ:ジムに「ブランド」は不要。必要なのは「バーベル」と「やる気」だけ

「エニタイム」や「ゴールドジム」のロゴが入ったカードキーはかっこいいかもしれません。
しかし、筋肉にとって重要なのは「どこのジムに通っているか」ではなく「どれだけ重いものを持ち上げたか」です。
- 週2回以下なら、公営ジムの方が圧倒的にコスパが良い。
- 都度払いは、継続のプレッシャーを消してくれる。
- 設備は十分。足りないのは、あなたの「行く勇気」だけかもしれない。
今度の週末、400円と上履きを持って、近くの体育館に行ってみてください。




