入会したけど何やるの?現場監督が渡す、初心者が最初の1ヶ月でやるべき「全自動マシン5選」と作業手順書

入会したけど何やるの?現場監督が渡す、初心者が最初の1ヶ月でやるべき「全自動マシン5選」と作業手順書 ジム・パーソナルジム

お疲れ様です、現場監督のハリまるです。
新入社員の皆さん、ジムへの「配属(入会)」おめでとうございます。
しかし、いざ現場(ジム)に行ってみると、見たこともない巨大な重機(マシン)が並び、屈強な職人(マッチョ)たちが唸り声を上げている…。
どこに居場所があるのか分からず、とりあえず隅っこのランニングマシンで30分歩いて帰る。

そんな「現場見学」だけで終わっていませんか?

はっきり言いますが、それは時間の無駄です。
あなたがジムに来た目的は、散歩ではなく「肉体改造」のはずです。
使い方が分からないなら、マニュアル(手順書)を読めばいいだけのこと。

この記事では、元98kgのジム初心者だった私が、現場監督の視点で作成した「初心者が最初の1ヶ月でやるべき作業手順書」を公開します。

これさえ読めば、今日から堂々とマシンエリアに入れます。

この記事でわかること

  • 「とりあえず有酸素」は現場放棄!初心者がまず筋トレエリアに行くべき理由
  • 週2回でOK?分割法より効率的な「全身法」のスケジュール管理
  • これだけやれば合格。主要筋肉を網羅する「厳選マシン5種」の使い方
    1. この記事でわかること
  1. 【新人研修】「とりあえず有酸素」は現場放棄。まずは筋トレエリアに行け
    1. 有酸素は「カロリー消費」、筋トレは「代謝アップ(設備投資)」
    2. フリーウェイト(ダンベル)はまだ早い。マシンが「安全帯」になる
    3. マッチョは怖くない。彼らは自分の筋肉にしか興味がない
  2. 【工程表】初心者は「分割法」ではなく「全身法」で回せ
    1. 週2回〜3回、行くたびに全身を鍛えるのが最短ルート
    2. 筋肉痛が来たら休む。「超回復」という養生期間を設けよ
    3. 滞在時間は「45分」でいい。ダラダラ残業しても成果は出ない
  3. 【作業手順書】これだけやればOK!厳選「全身マシン5種」
    1. ①【胸】チェストプレス:厚い胸板を作る基本の「押し」作業
    2. ②【背中】ラットプルダウン:逆三角形を作る「引き」作業
    3. ③【脚】レッグプレス:人体最大の筋肉を動かす「スクワット」のマシン版
    4. ④【肩】ショルダープレス:肩幅を作る「頭上運搬」作業
    5. ⑤【腹】アブドミナルクランチ:お腹を割る「折り曲げ」作業
      1. ✅ 重量の決め方(キャリブレーション)
  4. 【安全管理】ジムという現場での「暗黙のルール(マナー)」
    1. スマホを見ながらの休憩は「場所の占領」。インターバルは短く
    2. 使い終わった器具は汗を拭く。現場の「あとかたづけ」は基本中の基本
    3. ガチャン!と音を立てない。器具(重機)は丁寧に扱え
  5. まとめ:ジムは「習慣」を作る場所。迷わずマシンに座れ!

【新人研修】「とりあえず有酸素」は現場放棄。まずは筋トレエリアに行け

【新人研修】「とりあえず有酸素」は現場放棄。まずは筋トレエリアに行け

ジムに入って、まず有酸素運動エリア(ランニングマシンやバイク)に向かう人は多いですが、現場監督としては「順序が逆」だと指導します。

有酸素は「カロリー消費」、筋トレは「代謝アップ(設備投資)」

ランニングマシンで30分走って消費できるのは、おにぎり1個分(約150kcal)程度です。
これは、その場の「運転資金」を稼いでいるに過ぎません。
食べてしまえばチャラになります。

一方、筋トレは筋肉を増やし、基礎代謝(何もしていなくても消費されるエネルギー)を上げる行為です。
これは、将来にわたって利益を生み続ける「設備投資」です。
忙しい社会人こそ、目先の消費より、将来の代謝アップ(投資)を優先すべきです。
有酸素運動は、筋トレが終わった後の「余った時間」でやるものです。

フリーウェイト(ダンベル)はまだ早い。マシンが「安全帯」になる

「筋トレエリアに行くと、ダンベルやバーベルを使わなきゃいけない気がする」
そんなことはありません。
初心者がいきなりフリーウェイト(ダンベル等)を扱うのは、免許取り立てでクレーンを操縦するようなもの。危険です。

最初は「マシン(ウェイトスタック)」一択です。
マシンは軌道が決まっており、ピンを挿すだけで重量を変えられます。
フォームが崩れても怪我をしにくい設計(安全帯)になっているため、初心者が限界まで力を出し切るのに最適なのです。

マッチョは怖くない。彼らは自分の筋肉にしか興味がない

「初心者がマシンを使っていたら、マッチョに笑われるんじゃないか…」
これは完全に自意識過剰です。
ジムにいるマッチョたちは、鏡に映る「自分の筋肉」と、次に挙げる「重量」のことしか考えていません。
あなたのことなど1ミリも見ていないので、安心して割り込んでください。

【工程表】初心者は「分割法」ではなく「全身法」で回せ

【工程表】初心者は「分割法」ではなく「全身法」で回せ

「月曜は胸、水曜は背中…」
上級者はこのように部位を分ける「分割法」を行いますが、初心者がこれを真似すると失敗します。

週2回〜3回、行くたびに全身を鍛えるのが最短ルート

初心者は、1つの部位を極限まで追い込む技術がまだありません。
胸の日を作っても、完全に疲労させることができず、中途半端に終わります。
それならば、ジムに行くたびに全身(胸・背中・脚)をまんべんなく鍛える「全身法」の方が、トータルのボリュームを稼げます。

項目 分割法(上級者) 全身法(初心者)
頻度 週4回〜6回 週2回〜3回
内容 1日1部位を徹底的に破壊 毎回全身を60〜70点で回す
メリット 強い刺激を与えられる フォーム習得が早い
休みが多いので続く

筋肉痛が来たら休む。「超回復」という養生期間を設けよ

コンクリートも打設した後は「養生期間」が必要です。
筋肉も同じで、トレーニングで破壊された後、48時間〜72時間休ませることで、以前より強く修復されます(超回復)。
「月・木」や「火・金・日」など、中2日〜3日空けるペースが理想です。
毎日行く必要はありません。

滞在時間は「45分」でいい。ダラダラ残業しても成果は出ない

「せっかく来たから2時間やろう」
これは逆効果です。
集中力が切れた状態でのトレーニングは怪我のもと。
スマホを見ている時間があるなら、サッとやってサッと帰る。
現場監督は「ダラダラ残業」を最も嫌います。
着替えを含めて滞在60分(実働45分)を目指してください。

【作業手順書】これだけやればOK!厳選「全身マシン5種」

【作業手順書】これだけやればOK!厳選「全身マシン5種」

ジムには何十種類ものマシンがありますが、初心者がやるべきは「大きな筋肉」を鍛える主要マシンだけです。
以下の5つを、この順番で回ってください。
設定:すべて「10回ギリギリできる重さ × 3セット」です。

①【胸】チェストプレス:厚い胸板を作る基本の「押し」作業

座ってバーを前に押すマシンです。
大胸筋(胸)と上腕三頭筋(二の腕)を鍛えます。

  • コツ:肩甲骨を寄せて胸を張り、肩が上がらないように注意する。
  • NG動作:背中がシートから離れる(お尻が浮く)。

②【背中】ラットプルダウン:逆三角形を作る「引き」作業

上にあるバーを胸に向かって引くマシンです。
広背筋(背中)を鍛えます。

  • コツ:腕で引くのではなく、肘を脇腹にぶつけるイメージで下ろす。鎖骨に向かって引く。
  • NG動作:背中が丸まる。反動をつけて体を後ろに倒しすぎる。

③【脚】レッグプレス:人体最大の筋肉を動かす「スクワット」のマシン版

座ってプレートを足で押すマシンです。
大腿四頭筋(太もも前)、ハムストリングス(裏)、大臀筋(お尻)を一気に鍛えます。
最も重量を扱えるので、代謝アップ効果が最強です。

  • コツ:膝がつま先より内側に入らないようにする(内股NG)。深く下ろして大きく動かす。
  • NG動作:膝を伸ばし切ってロックする(関節を痛める)。

④【肩】ショルダープレス:肩幅を作る「頭上運搬」作業

座ってバーを頭上に押し上げるマシンです。
三角筋(肩)を鍛えます。

  • コツ:背筋を伸ばし、お腹に力を入れて行う。
  • NG動作:腰を反りすぎる(腰痛の原因)。

⑤【腹】アブドミナルクランチ:お腹を割る「折り曲げ」作業

座って上体を折り曲げるマシンです。
腹直筋(お腹)を鍛えます。
床での腹筋運動より腰への負担が少なく、負荷調整も簡単です。

  • コツ:おへそを覗き込むように丸まる。戻す時も力を抜かない。
  • NG動作:腕の力でバーを引いてしまう。

✅ 重量の決め方(キャリブレーション)

「何キロでやればいいの?」という質問への答えは「10回目がギリギリ挙がるかどうかの重さ」です。
1セット目で「15回できちゃった」なら軽すぎます。次は重くしてください。
「5回しかできなかった」なら重すぎます。軽くしてください。
この「10回ギリギリ」を探る作業こそが、最初の1ヶ月の仕事です。

【安全管理】ジムという現場での「暗黙のルール(マナー)」

【安全管理】ジムという現場での「暗黙のルール(マナー)」

マシンエリアには、誰も教えてくれない「暗黙のルール」があります。
これを知らないと、ベテラン会員(職人)から白い目で見られます。
現場の安全と秩序を守るためのマナーです。

スマホを見ながらの休憩は「場所の占領」。インターバルは短く

セット間の休憩(インターバル)は1分〜2分が目安です。
この間にスマホでゲームやSNSをして、5分もマシンを占領するのは絶対NGです。
休憩中は息を整え、次のセットのシミュレーションをしてください。
どうしてもスマホを見たいなら、マシンから降りて邪魔にならない場所で。

使い終わった器具は汗を拭く。現場の「あとかたづけ」は基本中の基本

使い終わったマシンには、あなたの汗がついています。
ジムには必ず備え付けのタオルやアルコールスプレーがあります。
「立つ鳥跡を濁さず」。
自分が触れた部分(シート、グリップ)をサッと拭くのが、デキるトレーニーの作法です。

ガチャン!と音を立てない。器具(重機)は丁寧に扱え

ウェイトを下ろす時、力を抜いて「ガチャン!!」と大きな音を立てる人がいます。
これは「私は筋肉をコントロールできていません」と公言しているようなもので、非常にダサいです。
さらにマシンの故障や騒音トラブルの原因になります。
最後の1ミリまで静かに下ろす。
これがプロ(上級者)の仕事です。

まとめ:ジムは「習慣」を作る場所。迷わずマシンに座れ!

まとめ:ジムは「習慣」を作る場所。迷わずマシンに座れ!

最初の1ヶ月は、筋肉をつけることよりも「ジムに行く習慣」をつける期間だと思ってください。
マシンの使い方が多少間違っていても、誰も笑いません。
むしろ、真剣に取り組んでいる初心者は応援したくなるものです。

今回紹介した「5つのマシン」をメモして、次は迷わず筋トレエリアに進んでください。
1ヶ月後、マシンの重量が上がり、鏡を見るのが楽しみになっているはずです。

さあ、更衣室を出て、現場(マシンエリア)へ向かいましょう!ご安全に!
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