「ジムに入会したはいいけど、何を持っていけばいいか全然わからない…」
「ウェアとか靴とか、みんな何着てるんだろう?適当なTシャツじゃ恥ずかしいかな?」
「ジムに着いてから『あ、タオル忘れた!』とか絶対なりそう…。持ち物リストが欲しい!」
初めてジムの扉を開ける瞬間は、期待と同時に「忘れ物はないかな?」「場違いな格好じゃないかな?」という不安でいっぱいですよね。
トレーニング内容やマナー以前に、この「持ち物」という最初のハードルでつまずき、ジム通い自体が億劫になってしまう人も少なくありません。
ジムに何を持っていけばいいのか——それは、あなたがジムで快適に、そして効果的にトレーニングするために、意外と重要な要素です。
準備が万全であれば、あなたは余計な心配をせず、目の前のトレーニングだけに集中できます。
この記事では、ジム初心者であるあなたが「絶対に忘れてはいけない必須アイテム」から、あるとトレーニングが格段に捗る「便利グッズ」までを網羅した、「完全持ち物チェックリスト」を提供します。
もうジムの入り口で慌てる必要はありません。
この記事でわかること
- なぜジムへの「持ち物準備」がトレーニングの継続に重要なのか
- ジム初心者が絶対に忘れてはいけない「必須の持ち物」6選
- トレーニングの質と快適性を格段に上げる「あると便利なグッズ」7選
なぜジムの「持ち物準備」は意外と重要なのか?

「持ち物なんて、適当でいいでしょ?」と思うかもしれませんが、ジム通いを「継続」させるためには、準備の段階から勝負が始まっています。
① 忘れ物は「やる気」を削ぐ最大の敵
ジムに着いてから「シューズを忘れた!」「ウェアがない!」と気づいた時の絶望感。
その日はもうトレーニングできず、せっかくジムまで来た時間と労力が無駄になります。
こんな経験が一度でもあると、「また忘れ物するかも…」という不安が生まれ、ジムへ向かう足取りを重くさせます。
忘れ物は、あなたのモチベーションを最も直接的に、そして強力に削いでしまうのです。
② 「快適さ」が「継続」を生む
汗でびしょ濡れになったウェア、滑りやすい靴、マメができて痛む手…。
トレーニング中の「不快感」は、集中力を奪い、トレーニングの質を下げ、ジムに行くこと自体を「嫌なこと」だと脳に認識させてしまいます。
適切なウェアやシューズ、グローブなどを用意し、「快適な環境」を自分で作ることは、ジム通いを「楽しい習慣」にするための重要な要素です。
③ 「形から入る」モチベーション効果
お気に入りのウェアや、最新のシューズ、憧れの上級者が使っているギア(ベルトなど)を揃える。
いわゆる「形から入る」ことには、科学的にもモチベーションを高める効果が認められています。
「このウェアを着てトレーニングしたい!」というポジティブな感情が、あなたをジムへと向かわせる強力なトリガー(きっかけ)になるのです。
【絶対必須】これがないと始まらない!基本の持ち物6選

まずは、これだけは絶対に忘れてはいけない「必須アイテム」をチェックしましょう。
これがなければ、ジムでトレーニングすることはできません。
① トレーニングウェア(動きやすさ・速乾性が命)
どんなウェアでも良いわけではありません。
・動きやすさ:ストレッチ性が高く、関節の動きを妨げないもの。
(ジーパンなどはNG)
・速乾性:汗をかいてもすぐに乾く素材(ポリエステルなど)。
綿100%のTシャツは汗を吸って重くなり、体を冷やすため避けましょう。
最初は、手持ちのTシャツやジャージでもOKですが、慣れてきたらスポーツブランドの専用ウェアを揃えると、快適性が段違いです。
上下1〜2セットあれば着回せます。
② トレーニングシューズ(室内用・フラットソール推奨)
ジムで使うシューズは、「室内専用」のものを用意する必要があります。
外履きでそのまま入るのはマナー違反です。
そして、最も重要なのがソールの形状。
ランニングシューズのようなクッション性の高いものではなく、「フラット(平ら)で硬いソール」のシューズを選びましょう。
スクワットなどの種目で足元が安定し、怪我のリスクを減らし、力を最大限に発揮できます。
(詳しくは別記事「必須ギア4選」を参照)
③ タオル(汗拭き用・シャワー用)
最低でも2枚は必要です。
・汗拭き用タオル:トレーニング中にマシンや自分の汗を拭くためのもの。
フェイスタオルサイズが使いやすいです。
(必須マナー!)
・シャワー用タオル:トレーニング後にシャワーを浴びるための、やや大きめのタオル(バスタオルなど)。
ジムによってはレンタルできる場合もあります。
④ ドリンク(水分補給は生命線)
トレーニング中の水分補給は、パフォーマンス維持と安全のために絶対に欠かせません。
最低でも500ml、できれば1リットル程度の水分を用意しましょう。
中身は「水」が基本ですが、スポーツドリンク(糖分が気になる場合は薄める)や、BCAA/EAAドリンク(後述)もおすすめです。
ジムのウォーターサーバーや自販機も利用できますが、持参するのが最も経済的です。
⑤ 会員証・ロッカーキー
ジムに入るための「鍵」です。
これがないと始まりません。
忘れないように、財布やスマホケースなど、常に持ち歩くものに入れておくのがおすすめです。
ロッカーキーも同様に、紛失しないよう管理しましょう。
⑥ スマホ・イヤホン(モチベーション維持の友)
トレーニングメニューの確認、フォーム動画のチェック、音楽を聴いてモチベーションアップなど、今やスマホは必須アイテムです。
そして、周りの音を気にせず集中するための「イヤホン」(ワイヤレス推奨)も、多くのトレーニーにとって欠かせない相棒となっています。
(ただし、トレーニングに集中しすぎず、周りの状況にも注意しましょう)
シューズを忘れた、あの日の絶望感
僕は、仕事帰りにジムに寄るのを楽しみにしていました。
その日は、新しいトレーニングメニューを試す予定で、朝からワクワクしていました。
仕事を終え、意気揚々とジムへ。
ロッカーで着替えを済ませ、さあトレーニング!と思った瞬間、血の気が引きました。
「…靴がない」。
ジムバッグの中を探しても、車の中を探しても、どこにもトレーニングシューズがないのです。
家に忘れてきたのでした。
外履きの革靴でトレーニングするわけにもいかず、レンタルシューズもそのジムにはありませんでした。
結局、僕はその日、何もせずにジムを後にしました。
あの時の「絶望感」と「自分の準備不足への怒り」は忘れられません。
たかが靴一足。
しかし、それがなければ、全ての努力が無駄になる。
持ち物チェックの重要性を、痛いほど思い知らされました。
【あると超便利】トレーニングが捗る!追加グッズ7選

必須ではないけれど、あるとトレーニングの質や快適性が格段に向上する「便利グッズ」をご紹介します。
あなたのレベルや目的に合わせて、少しずつ揃えていくと良いでしょう。
① トレーニンググローブ(マメ防止・滑り止め)
ダンベルやバーベルを握る際の「手のひらのマメ」や「タコ」を防ぎます。
滑り止めの効果もあり、グリップ力を補助してくれます。
特に女性や、手の皮膚が弱い人におすすめです。
② パワーベルト / リストストラップ(中級者へのステップアップギア)
これらは「初心者必須ギア」の記事でも紹介した、あなたの限界を引き上げるためのギアです。
・パワーベルト:腹圧を高めて腰を守り、高重量を扱えるようにする。
・リストストラップ:握力を補助し、背中のトレーニングで限界まで追い込めるようにする。
BIG3などのフリーウェイトに挑戦し始めたら、導入を検討しましょう。
③ プロテインシェイカー&プロテイン(トレ後のゴールデンタイムに)
トレーニング直後の30分〜1時間は、筋肉が最も栄養を吸収しやすい「ゴールデンタイム」。
このタイミングを逃さず、素早くタンパク質を補給するために、シェイカーとプロテインパウダーを持参するのは非常に効果的です。
水はジムのウォーターサーバーを使えばOK。
④ BCAA/EAAドリンク(トレ中のエネルギー補給)
トレーニング中のドリンクとして、水やスポーツドリンクの代わりに「BCAA」や「EAA」といったアミノ酸ドリンクを飲む人も多いです。
これらは筋肉の分解を防ぎ、持久力を向上させ、疲労回復を早める効果が期待できます。
トレーニング時間が長い人や、より高いレベルを目指す人におすすめです。
⑤ スマートウォッチ / 活動量計(記録とモチベーション)
心拍数、消費カロリー、トレーニング時間などを記録できるスマートウォッチ(Apple Watchなど)は、トレーニングの質を高め、モチベーション維持に役立ちます。
自分の頑張りが「数字」として見える化されると、達成感に繋がります。
⑥ シャワーセット・スキンケア用品
トレーニング後にシャワーを浴びて帰りたい人は必須です。
シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔料などを、旅行用の小さなボトルに入れて持参しましょう。
化粧水や乳液などのスキンケア用品も忘れずに。
⑦ 着替えの下着・靴下
意外と忘れがちなのが、下着や靴下の替えです。
トレーニングで大量の汗をかいた後、そのままの下着で帰るのは不快ですし、衛生的にも良くありません。
必ず替えを用意しておきましょう。
レンタルは活用すべき?メリット・デメリット

多くのジムでは、ウェア、シューズ、タオルなどを有料でレンタルできます。
これを活用すべきでしょうか?
手ぶらで行けるメリット vs 割高になるデメリット
最大のメリットは、「手ぶら」でジムに行けることです。
仕事帰りに大きなジムバッグを持ち歩く必要がなく、洗濯の手間も省けます。
しかし、デメリットは「コスト」。
1回数百円でも、週に何度も利用すれば、月額数千円〜1万円以上の追加出費になります。
これは、月会費に匹敵する金額です。
初心者はまず「レンタル」で試してみるのもアリ
「どんなウェアやシューズが自分に合うかわからない」という初心者のうちは、まずレンタルでいくつか試してみる、という使い方は非常に賢明です。
そこで気に入ったタイプのものがあれば、自分で購入する。
ただし、長期的に見れば、自分で揃えた方が圧倒的に経済的です。
「マイシェイカー」が僕の習慣を変えた
僕は、トレーニング後のプロテイン補給が大事だと知りつつも、家に帰ってから飲むのが常でした。
ジムから家まで30分。
その間にゴールデンタイムが終わってしまうのでは…と気になっていました。
ある日、ジムで他の会員がトレーニング直後にシェイカーでプロテインを飲んでいるのを見て、「これだ!」と思いました。
翌日、僕は早速シェイカーを購入し、プロテインパウダーを小分けにしてジムに持参。
トレーニングが終わり、ロッカーでシェイカーに水とパウダーを入れてシャカシャカ。
それを「グビッ」と飲み干した時の達成感と、「これで完璧だ」という安心感は格別でした。
たった数百円のシェイカー一つが、僕の栄養補給の質を高め、トレーニングへの意識をさらに高めてくれる、最高の「便利グッズ」になったのです。
意外と重要!「ジムバッグ」の選び方

これらの持ち物を全てスマートに収納し、快適に持ち運ぶための「ジムバッグ」選びも、意外と重要です。
容量はどれくらい必要か?(シューズ・ウェア・タオルが入るか)
必須アイテム(シューズ、ウェア上下、タオル2枚、ドリンクボトル)が最低限入る容量が必要です。
一般的には「20〜30リットル」程度の容量があれば十分でしょう。
シャワーセットや着替えなども入れる場合は、もう少し大きめ(30〜40リットル)が良いかもしれません。
シューズ収納スペースがあると便利
多くのジムバッグには、バッグの底や側面に、他の荷物と分けてシューズを収納できる専用スペースが付いています。
これにより、汚れたシューズと清潔なウェアやタオルを分けて収納できるため、非常に衛生的で便利です。
必須ではありませんが、あると満足度が大きく向上します。
防水・防臭機能もチェック
汗で濡れたウェアやタオルを入れることを考えると、「防水」機能や「防臭」機能があると、バッグの中を清潔に保ちやすくなります。
特に、濡れたものを入れる専用のポケット(防水ポケット)が付いていると便利です。
まとめ:準備万端で、最高のジムライフをスタートしよう!

ジム通いを成功させる鍵は、トレーニング内容だけでなく、その前段階である「準備」にもあります。
忘れ物をなくし、快適なアイテムを揃えることで、あなたはストレスなくトレーニングに集中でき、ジムに行くこと自体が楽しみになるはずです。
最後に、持ち物リストを再確認しましょう。
- 【絶対必須】ウェア、室内シューズ、タオル(2枚)、ドリンク、会員証、スマホ・イヤホン
- 【あると便利】グローブ、ベルト/ストラップ、シェイカー、BCAA/EAA、スマートウォッチ、シャワーセット、着替え
完璧な準備は、完璧なトレーニングへの第一歩です。




