デッドリフトで握力が持たない人へ。「リストストラップ」の正しい使い方と効果、リストラップとの違い

デッドリフトで握力が持たない人へ。「リストストラップ」の正しい使い方と効果、リストラップとの違い 器具 グッズ

「デッドリフトであと1回挙げられそうなのに、指が開いてバーベルを落としちゃう…悔しい!」「懸垂してると、背中より先に前腕がパンパンになって限界が来る。これじゃ背中がデカくならないよ…」
「リスト『ストラップ』とリスト『ラップ』って、何が違うの?どっちを買えばいいか分からない!」

デッドリフト、懸垂、ラットプルダウン…。
かっこいい背中を作るために欠かせない「引く」動作(プル系種目)。
しかし、これらの種目で高重量・高回数を追求していくと、多くの人が必ずぶつかる壁があります。
それは、ターゲットの筋肉(背中など)よりも先に、「握力」が限界を迎えてしまうという問題です。

「まだ背中は余裕があるのに、もうバーを握っていられない…」。
このもどかしい状況は、あなたの成長を著しく妨げる「ボトルネック」となります。
そのボトルネックを解消し、あなたの背中トレを劇的に進化させる魔法のギア、それが「リストストラップ(リフティングストラップ)」です。

この記事では、「握力が持たない」と悩むあなたのために、リストストラップがなぜ効果的なのか、リストラップとの明確な違い、失敗しない選び方、そして最も重要な「バーへの正しい巻き方(使い方)」を徹底的に解説します。
もう握力の限界で妥協する必要はありません。

リストストラップを使いこなし、あなたの背中を限界まで追い込みましょう。

この記事でわかること

  • なぜリストストラップを使うと「握力」の限界を超えてトレーニングできるのか
  • リストラップ(手首保護)とリストストラップ(握力補助)の明確な違い
  • デッドリフト等で効果を発揮する、リストストラップの「正しい巻き方」
    1. この記事でわかること
  1. リストストラップとは?リスト「ラップ」との決定的な違い 再確認
    1. リストストラップ:握力の「補助」ギア(プル系用)
    2. リストラップ:手首の「保護・固定」ギア(プレス系用)
    3. 目的が真逆!「背中トレにはストラップ」「胸トレにはラップ」
  2. なぜリストストラップを使うと「引く力」が劇的に向上するのか?
    1. ① 握力という「ボトルネック」の解消
    2. ② ターゲット筋(背中、ハムストリングス等)への集中の実現
    3. ③ より高重量・高レップのトレーニングボリュームを可能に
    4. ストラップは「ズル」ではない!筋肥大のための「戦略的ツール」
      1. 背中に「カミナリ」が落ちた日
  3. リストストラップは「いつ」「どの種目」で使うべきか?
    1. 【使うべき】高重量プル系種目(デッドリフト、懸垂、各種ローイング、ラットプルダウン等)
    2. 【不要】プレス系種目、軽い重量、握力そのものを鍛えたい時
    3. 「握力が限界だが、ターゲット筋はまだ余裕がある」と感じたら即投入
  4. 【写真解説レベルの詳細さで】リストストラップの「正しい巻き方」
    1. ステップ①:ストラップの輪(ループ)を作る向き
    2. ステップ②:手首への装着(左右・向きを確認)
    3. ステップ③:バーへの巻き付け方(下から?上から?締める方向は?)
    4. ステップ④:しっかりと締め込み、グリップを固める
    5. 最もやりがちな「NGな巻き方」(緩い、逆巻き)
  5. 失敗しない!リストストラップの「種類」と「選び方」
    1. ① ループタイプ(ベーシック):最も一般的で万能
    2. ② フィギュア8タイプ:デッドリフト特化型の最強固定力
    3. ③ スピード(オリンピック)タイプ:クイックリリースが可能
    4. 素材の違い:コットン(標準)、ナイロン(耐久性)、レザー(馴染み)
    5. 初心者が最初に買うべき「おすすめのタイプ」
  6. リストストラップ vs パワーグリップ:どっちが良い?
    1. パワーグリップのメリット(着脱の手軽さ)とデメリット(価格、感覚)
    2. リストストラップのメリット(価格、固定力、感覚)とデメリット(着脱の手間)
    3. 目的と好みによる選び分け
      1. 「パワーグリップ楽すぎ…」でも、僕はストラップ派
  7. リストストラップに関するよくあるQ&A
    1. Q1. いつから(何kgから)使い始めるべき?
    2. Q2. ストラップばかり使っていると、握力が弱くならない?
    3. Q3. 女性も使った方がいいの?
  8. まとめ:握力から解放され、背中の成長を加速させよう

リストストラップとは?リスト「ラップ」との決定的な違い 再確認

リストストラップとは?リスト「ラップ」との決定的な違い 再確認

まず、最も混同されやすい「リストラップ」との違いを、改めて明確にしておきましょう。
名前は似ていますが、目的も形状も、使う種目も全く異なります。

リストストラップ:握力の「補助」ギア(プル系用)

今回主役の「リストストラップ(Lifting Strap)」は、布や革製のベルトを手首に巻き、その先端をバーベルやダンベルのシャフトに「巻き付けて」使用します。
主な目的は、ストラップとバーとの摩擦力によって、あなたの「握力」を補助し、重りを保持しやすくすることです。
これにより、握力の限界を気にせず、ターゲットの筋肉(背中など)を限界まで追い込むことが可能になります。
主に「引く」動作(プル系種目)で使用されます。

リストラップ:手首の「保護・固定」ギア(プレス系用)

一方、「リストラップ(Wrist Wrap)」は、伸縮性のあるバンドを手首周りに巻き付け、マジックテープで固定するギアです。
主な目的は、手首の関節を固定し、過度に反るのを防ぐことで、怪我を予防し、手首を安定させることです。
主にベンチプレスなど「押す」動作(プレス系種目)で使用されます。

目的が真逆!「背中トレにはストラップ」「胸トレにはラップ」

ストラップは「引く力」を助け、ラップは「押す力」を(間接的に)助けます。
デッドリフトでリストラップを巻いても意味はなく、ベンチプレスでリストストラップを巻くのは奇妙な光景です。
この違いを理解することが、適切なギア選びの第一歩です。

なぜリストストラップを使うと「引く力」が劇的に向上するのか?

なぜリストストラップを使うと「引く力」が劇的に向上するのか?

「握力を補助するって、具体的にどういうこと?ズルじゃないの?」と感じるかもしれません。
しかし、リストストラップの使用は、筋肥大を目的とするトレーニーにとって、極めて合理的で戦略的な選択なのです。

① 握力という「ボトルネック」の解消

背中(広背筋など)の筋肉は、前腕(握力に関わる筋肉)よりもはるかに大きく、強い力を発揮できます。
しかし、「引く」動作では、必ず先に小さい筋肉である「握力」が疲弊します。
リストストラップは、この「握力」というボトルネック(最も弱い部分)を取り除くことで、本来なら到達できなかった、背中の筋肉の「真の限界」まで到達することを可能にするのです。

② ターゲット筋(背中、ハムストリングス等)への集中の実現

握力に気を取られている状態では、本当に効かせたい筋肉(背中など)への意識(マインドマッスルコネクション)が散漫になりがちです。
ストラップで握力が補助されれば、「バーを握る」という意識から解放され、純粋に「背中で引く」「ハムストリングスで床を押す」といった、ターゲット筋の動きに100%集中することができます。
これにより、トレーニングの質が劇的に向上します。

③ より高重量・高レップのトレーニングボリュームを可能に

筋肥大の鍵は「プログレッシブオーバーロード」、すなわち総負荷量を増やし続けることです。
リストストラップを使えば、これまで「握力が限界で8回しかできなかった」種目が、「12回」できるようになったり、「10kg重い重量」で同じ回数ができるようになったりします。
これにより、トレーニングボリュームを飛躍的に増大させ、筋肥大を強力に促進できるのです。

ストラップは「ズル」ではない!筋肥大のための「戦略的ツール」

「ストラップに頼ると握力が弱くなるのでは?」という意見もあります(後述)。
しかし、デッドリフトやラットプルダウンの主目的は「背中を鍛えること」であり、「握力を鍛えること」ではありません。
握力がボトルネックになって背中を追い込めないのなら、それは本末転倒。
リストストラップは、目的の筋肉を最大限に刺激するための「戦略的ツール」であり、決して「ズル」ではないのです。
(握力を鍛えたい場合は、別途専用のトレーニングを行えば良いのです)

背中に「カミナリ」が落ちた日

僕は、デッドリフト140kgの壁にぶつかっていました。
床から引き上げ、膝を通過するまでは問題ない。
しかし、最後のフィニッシュ(ロックアウト)の直前で、必ず指がバーの重さに耐えきれず、バーベルを落としてしまうのです。
「背中はまだ余裕があるのに…!」。
悔しくてたまりませんでした。
見かねたジムの友人が、「ストラップ、使ってみれば?」と貸してくれました。
正直、「道具に頼るのは…」という抵抗感がありましたが、藁にもすがる思いで使ってみることに。
教わった通りにバーに巻き付け、グリップを固める。
そして、140kgを引き上げる。
すると…「嘘だろ!?」。
指への負担が全くない。
意識が全て背中と尻に集中し、今まで感じたことのない力で、バーベルはスムーズに上がりきりました。
そして、下ろした瞬間、背中全体に「バリバリ!」と、まるでカミナリが落ちたような強烈な刺激が走りました。
これが、「背中で引く」ということか…!
僕は、握力という足枷から解放され、本当のデッドリフトの世界を知った瞬間でした。

リストストラップは「いつ」「どの種目」で使うべきか?

リストストラップは「いつ」「どの種目」で使うべきか?

リストストラップは万能ではありません。
使うべき場面を見極めることが重要です。

【使うべき】高重量プル系種目(デッドリフト、懸垂、各種ローイング、ラットプルダウン等)

ストラップが最も輝くのは、「引く」動作(プル系)で、かつ「高重量」または「高回数」を扱う時です。
デッドリフト(特に高重量セット、高回数セット)
・懸垂 / チンニング(特に加重する場合や、限界まで追い込むセット)
・ラットプルダウン
・ベントオーバーロウ、ダンベルロウ、ケーブルロウなどの各種ローイング
・シュラッグ(僧帽筋)
これらの種目で、「握力が先に限界を迎えそうだ」と感じるセットで使用します。

【不要】プレス系種目、軽い重量、握力そのものを鍛えたい時

・プレス系種目:ベンチプレス、ショルダープレスなど「押す」動作では不要です。
(必要なのはリスト「ラップ」です)
・ウォーミングアップや軽い重量:まだ握力に余裕があるセットでは、あえて使わず、握力自体を鍛えることも大切です。
・握力トレーニング:ファーマーズウォークやリストカールなど、握力そのものをターゲットにする種目では、当然ストラップは使いません。

「握力が限界だが、ターゲット筋はまだ余裕がある」と感じたら即投入

ストラップを使い始める明確な「重量の基準」はありません。
重要なのは、「あなたの感覚」です。
「あと2〜3回できそうなのに、指が開いてしまう!」と感じた瞬間が、ストラップを投入すべきサインです。
全てのセットで使う必要はなく、「メインセット」や「最後の追い込みセット」だけで使う、というのも賢い使い方です。

【写真解説レベルの詳細さで】リストストラップの「正しい巻き方」

【写真解説レベルの詳細さで】リストストラップの「正しい巻き方」

ストラップの効果は、「正しく巻けているか」で決まります。
自己流で巻くと、効果がないばかりか、手首を痛める可能性もあります。
基本の「ループタイプ」の巻き方をマスターしましょう。

ステップ①:ストラップの輪(ループ)を作る向き

ストラップの片方の端を、もう片方の端にある輪に通して、手首を通すためのループを作ります。
この時、ストラップの「縫い目」や「ロゴ」が外側(手の甲側)に来るように通すのが一般的です。

ステップ②:手首への装着(左右・向きを確認)

作ったループに手を通します。
ストラップの「余った先端部分」が、親指と人差し指の間から、手のひらに沿って垂れ下がるように装着します。
左右でストラップの向きが逆にならないように注意しましょう。

ステップ③:バーへの巻き付け方(下から?上から?締める方向は?)

これが最重要ポイントです。
バーベル(またはダンベルのグリップ)に対して、ストラップの先端を「下から」くぐらせ、バーに「巻き付ける」ように1〜2周させます。
巻き付ける方向は、ストラップが手のひらとバーの間で「締まる」方向です。
(通常、指先から手首に向かって巻き込む方向)

ステップ④:しっかりと締め込み、グリップを固める

巻き付けたストラップを、バイクのアクセルをひねるように「キュッキュッ」と手前に回し込み、ストラップのたるみがなくなり、手とバーが一体化するようにしっかりと締め込みます。
その上から、普通にバーを握ります。
これで、ストラップがあなたの握力を強力にサポートします。

最もやりがちな「NGな巻き方」(緩い、逆巻き)

NG①:巻き付けが緩い:たるみがあると、ストラップとバーの間で滑りが生じ、握力補助効果が得られません。
NG②:巻き付ける方向が逆:ストラップが締まらず、すぐにほどけてしまいます。
NG③:巻き付け回数が少なすぎる(1周未満など):十分な摩擦力が得られません。

失敗しない!リストストラップの「種類」と「選び方」

失敗しない!リストストラップの「種類」と「選び方」

リストストラップにも、いくつかの種類があります。

① ループタイプ(ベーシック):最も一般的で万能

最も一般的で、安価(1,000円〜3,000円程度)なタイプ。
1本の長いベルト状で、自分で輪を作って使います。
デッドリフトから懸垂、ローイングまで、あらゆるプル系種目に対応できる万能性が魅力です。
結論:初心者が最初に買うなら、まずこのタイプを選べば間違いありません。

② フィギュア8タイプ:デッドリフト特化型の最強固定力

ストラップが「8の字」の形をしており、一方の輪を手首に、もう一方の輪をバーに通して使います。
構造上、手とバーが完全にロックされ、絶対に滑らない最強の固定力を誇ります。
主にデッドリフト専用として、パワーリフターやストロングマンに愛用されています。
ただし、固定力が強すぎるため、緊急時に手を離せないリスクや、他の種目への汎用性の低さがデメリットです。

③ スピード(オリンピック)タイプ:クイックリリースが可能

輪を作らず、1本のベルトの先端をバーに巻き付けるだけのシンプルなタイプ。
ウエイトリフティング競技(スナッチ、クリーン)で、失敗時に瞬時にバーから手を離せる(クイックリリース)ように設計されています。
固定力はループタイプに劣りますが、着脱が非常に素早く行えます。

素材の違い:コットン(標準)、ナイロン(耐久性)、レザー(馴染み)

・コットン(綿):最も一般的で安価。
肌触りが良いが、耐久性はやや劣る。
・ナイロン:非常に丈夫で耐久性が高い。
やや硬めの質感。
・レザー(革):使うほどに手首に馴染み、フィット感が増す。
高価で、手入れが必要な場合も。

初心者が最初に買うべき「おすすめのタイプ」

初心者が最初に買うべきリストストラップは…
ループタイプ」で「コットン製」または「ナイロン製」の、価格が1,000円〜3,000円程度のものです。
まずはこれで「正しい巻き方」と「握力補助の効果」を体感しましょう。

リストストラップ vs パワーグリップ:どっちが良い?

リストストラップ vs パワーグリップ:どっちが良い?

リストストラップとよく比較されるのが、「パワーグリップ」です。
手首に固定したベロ(ゴムや革)をバーに巻き付けるタイプのギアです。

パワーグリップのメリット(着脱の手軽さ)とデメリット(価格、感覚)

・メリット:ストラップのようにバーに巻き付ける手間がなく、ベロを引っ掛けるだけで済むため、着脱が非常に「手軽」でスピーディー。
・デメリット:価格が高い(5,000円〜10,000円程度)。
ベロの素材によっては滑りやすい場合がある。
ストラップに比べて、バーを「直接握る」感覚が薄れる。

リストストラップのメリット(価格、固定力、感覚)とデメリット(着脱の手間)

・メリット:価格が安い。
正しく巻けば非常に高い固定力が得られる。
バーを直接握る感覚に近い。
・デメリット:バーへの巻き付けに慣れが必要で、「着脱に手間がかかる」。

目的と好みによる選び分け

・リストストラップがおすすめな人:コストを抑えたい人、最強の固定力を求める人(特にデッドリフト)、バーを直接握る感覚を重視する人。
・パワーグリップがおすすめな人:着脱の手軽さを最優先したい人、複数の種目を素早く移行したい人、予算に余裕がある人。
どちらが良いかは、最終的には個人の好みとトレーニングスタイルによります。

「パワーグリップ楽すぎ…」でも、僕はストラップ派

リストストラップ愛用者の僕ですが、友人が持っていた「パワーグリップ」を使わせてもらった時、その「楽さ」に感動しました。
ストラップだと、特にダンベルに巻く時は片手でやらなければならず、少し手間がかかります。
しかし、パワーグリップは、手首のベロをダンベルのグリップに「ペタッ」と巻き付けるだけ。
一瞬です。
「これ、最高じゃん…乗り換えようかな」。
しかし、実際にトレーニングをしてみると、僕には違和感がありました。
ゴムのベロ一枚を介して握っているため、バーベルを「直接、指と手のひらで掴んでいる」という感覚が薄いのです。
特にデッドリフトでは、その微妙な感覚のズレが、引き上げる軌道のコントロールに影響するように感じました。
手軽さは魅力的でしたが、僕はやはり、少し手間がかかっても、バーとの一体感を強く感じられる「リストストラップ」の方が自分には合っている、と再確認しました。
どちらが良いかは、本当に人それぞれだと感じます。

リストストラップに関するよくあるQ&A

リストストラップに関するよくあるQ&A

最後に、リストストラップに関する疑問にお答えします。

Q1. いつから(何kgから)使い始めるべき?

A1. 重量ではなく、「握力が先に限界を迎えるか」で判断します。
前述の通り、「ターゲット筋はまだ余裕があるのに、指が開いてしまう」と感じ始めたら、それが使い時です。
初心者でも、懸垂などで握力がボトルネックになっているなら、積極的に使うべきです。

Q2. ストラップばかり使っていると、握力が弱くならない?

A2. 使い方次第ですが、そのリスクはあります。
しかし、対策は可能です。

ウォーミングアップセットや、軽い重量のセットではストラップを使わず、自力で握ることを意識しましょう。
また、握力そのものを鍛えたい場合は、トレーニングの最後に「リストカール」や「ファーマーズウォーク」などの握力種目を別途追加すれば問題ありません。
「背中トレの日はストラップを使う、腕トレの日は使わない」といった使い分けも有効です。

Q3. 女性も使った方がいいの?

A3. はい、特に女性は男性に比べて握力が弱い傾向にあるため、むしろ積極的に活用すべきギアと言えます。
ストラップを使うことで、握力の限界を気にせず、背中や脚といった大きな筋肉を効果的に鍛えることができ、ボディメイクの効率が格段に上がります。
手首が細い女性向けの、短いタイプのストラップも販売されています。

まとめ:握力から解放され、背中の成長を加速させよう

まとめ:握力から解放され、背中の成長を加速させよう

リストストラップは、あなたの「握力」という限界を取り払い、ターゲットの筋肉に100%の集中力を注ぐことを可能にする、非常に強力なギアです。
それは「ズル」ではなく、あなたの成長を加速させるための「賢い選択」です。

重要なポイントを最後におさらいします。

  • 効果:「握力」を補助し、背中などのターゲット筋を限界まで追い込めるようにする。
  • リストラップとの違い:ラップは「手首保護(プレス系)」、ストラップは「握力補助(プル系)」。
  • 使う種目:「デッドリフト」「懸垂」「ローイング」など、高重量・高回数のプル系種目で、握力が先に限界を迎える時に使う。
  • 正しい巻き方:ストラップの先端をバーの「下から」通し、「締まる方向」に1〜2周巻き付け、キュッと締め込む。
  • 選び方:初心者はまず「ループタイプ」の「コットン製orナイロン製」から。

「握力が弱いから…」と、背中トレのボリュームを妥協していませんか?
リストストラップという翼を手に入れれば、あなたはもっと高く飛べるはずです。

今日からストラップを導入し、あなたの背中に眠る、未だ見ぬポテンシャルを解放しましょう。
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