「今日のランチ、外食になりそうだけど、何食べればいいんだ…」
「筋トレ中にチェーン店とか、もう罪悪感しかない。どうせ揚げ物とラーメンばっかりだろ…」
「吉野家とかサイゼリヤで、筋肉が喜ぶメニューなんてあるわけ…?」
筋トレを頑張るあなたにとって、「外食チェーン店」は避けるべき「敵」のように思えていませんか?「どうせ高カロリーで高脂質なメニューばかりだ」と、ランチの誘いを断ったり、罪悪感を抱えながら食事をしたりしているかもしれません。
しかし、その認識は今日で終わりにしましょう。結論から言えば、外食チェーン店は、選び方と注文の技術さえ知っていれば、あなたの筋肉を育てる「最強の味方」に変わります。
この記事では、自炊ができない忙しい日の「現実解」として、誰もが知る主要な外食チェーン店(定食屋、牛丼屋、ファミレス、中華)を名指しし、そこで選ぶべき具体的な「神メニュー」と「NGメニュー」、さらに筋トレ効果を最大化する「賢者の注文テクニック」を徹底的に解説します。

この記事でわかること
- 外食チェーン店が「選び方次第」で筋トレの味方になる理由
- 主要チェーン店(定食屋、牛丼屋、ファミレス等)で具体的に選ぶべき「神メニュー」
- 筋トレ効果を最大化するための「ライス」や「サイドメニュー」の賢い注文テクニック
なぜ外食チェーン店は「選び方次第」で最強の味方になるのか?
「外食=不健康」というイメージは、多くのチェーン店が「PFCバランス(タンパク質・脂質・炭水化物)」をメニューに明記するようになった現代において、古い常識となりつつあります。
選び方さえ知っていれば、外食チェーン店は自炊に匹敵する、あるいはそれ以上の栄養補給基地となり得るのです。
① P(タンパク質)を安く・早く確保できる
筋トレ民にとって最も重要な栄養素、タンパク質。
自炊で鶏むね肉を調理するのが面倒な時でも、チェーン店なら「焼き魚」「ステーキ」「鶏肉のグリル」など、高品質なタンパク質を手軽に、かつ安価に摂取できます。
これは、時間がないトレーニーにとって最大のメリットです。
② 「単品・サイドメニュー」の組み合わせが鍵
外食チェーン店の真価は、「セットメニュー」ではなく「組み合わせ」の自由度にあります。
丼ものやラーメンセットなどの「炭水化物+脂質」の罠を避け、「主菜の単品」に「サラダ」や「納豆」「冷奴」といった高タンパク・低脂質なサイドメニューを組み合わせる。
この技術さえあれば、PFCバランスは自在にコントロール可能です。
③ 自炊では味わえない「味の満足感」が継続に繋がる
毎日同じ味付けの鶏むね肉では、どんなに強靭なメンタルでも飽きてしまいます。
外食チェーン店が提供する「プロの味付け」は、食事の満足度を劇的に高めてくれます。
食事管理は長期戦。
「美味しい」と感じることは、ストレスを軽減し、減量や増量を継続させるための重要な要素なのです。
【① 定食屋(やよい軒・大戸屋)】筋トレ民の聖地
筋トレ民にとって、定食屋、特に「やよい軒」や「大戸屋」は「聖地」と呼ぶにふさわしい場所です。
その理由は、PFCバランスの取れた「一汁三菜」が基本であり、カスタマイズ性が非常に高いことにあります。
神メニュー:「焼き魚定食」「しょうが焼き定食」
・焼き魚定食(サバの塩焼き、ほっけ等):
高タンパクかつ、DHA/EPAといった良質な脂質(オメガ3)を摂取できる完璧なメニューです。
迷ったらまずこれを選びましょう。
・しょうが焼き定食:
豚肉はタンパク質とビタミンB群が豊富で、エネルギー代謝を助けます。
タレに糖質が含まれますが、増量期にはむしろ最適です。
(NGメニュー:チキン南蛮、カツ煮定食など、揚げ物+タレのメニューは脂質・カロリーともに過剰です)
注文テクニック:「ご飯」のコントロールと「小鉢」の追加
定食屋での最重要テクニックは、「ご飯」の扱いです。
特に「やよい軒」のご飯おかわり無料は、増量期には天国ですが、減量期には地獄への入り口です。
ご飯を「並」で頼むのではなく、「小盛り」や「もち麦(玄米)に変更」し、代わりに「納豆」や「冷奴」の小鉢を追加する。
これが、糖質をコントロールし、タンパク質をブーストする賢者の注文術です。
【② 牛丼チェーン(吉野家・すき家・松屋)】サイドメニューを制しろ
「牛丼=高カロリー・高脂質」と決めつけ、牛丼チェーンを避けていませんか?
それは大きな誤解です。
牛丼チェーンの真価は「丼」にはありません。
神メニュー:「牛皿」「朝食の焼き魚・納豆」
・牛皿(単品):
ご飯の上に乗っている「具」だけを単品で頼むメニュー。
高タンパクな主菜として非常に優秀です。
・朝食メニュー(終日頼める店も多い):
焼き魚、納豆、冷奴、卵、お新香、味噌汁といった、完璧な筋トレ食材の宝庫です。
これにご飯(小盛り)をつければ、理想的な定食が完成します。
注文テクニック:「牛丼ライト」「単品+サラダ」という発想
牛丼屋の価値は「丼」ではなく、豊富な「単品サイドメニュー」にあると知ることです。
・減量期:
吉野家の「ライザップ牛サラダ」や、すき家の「牛丼ライト」(ご飯の代わりに豆腐)を選ぶ。
あるいは、「牛皿(単品)」+「サラダ」+「卵」+「味噌汁」という組み合わせ。
・増量期:
「牛丼(並)」+「卵」+「お新香」。
シンプルですが、高タンパク・高炭水化物を素早く補給できます。
「牛丼ライト」が僕の減量を救った
減量中、仕事の都合でランチがどうしても牛丼屋になった日がありました。
「終わった…今日はもうチートデイだ」と諦めかけた時、メニューの片隅にある「牛丼ライト」の文字が目に入りました。
「ご飯の代わりに豆腐…?」。
半信半疑で注文すると、出てきたのはまさにご飯のない牛丼。
しかし、牛肉と豆腐、そして温玉を混ぜて食べると、これが驚くほど美味しく、満足感も抜群でした。
高タンパク・低糖質。
僕は罪悪感ゼロで、むしろ戦略的にタンパク質を補給できたのです。
あの時、諦めて普通の牛丼を食べていたら、その後の減量のモチベーションは確実に途切れていたでしょう。
知識は、絶望的な状況でも「最適解」を見つけ出す武器になると知りました。
【③ ファミレス(サイゼリヤ・ガスト)】低脂質の主菜を見抜け
メニューが豊富すぎるファミレスは、一見すると罠だらけに見えます。
しかし、その豊富さこそが武器になります。
選ぶべきは「高タンパク・低脂質」な主菜です。
神メニュー:「若鶏のグリル」「ほうれん草のソテー」「エビのサラダ」
・サイゼリヤ:
「若鶏のグリル(ディアボラ風)」は、皮を剥げば約30gの高タンパクを摂取できる神メニュー。
サイドで「ほうれん草のソテー」「小エビのサラダ」「豆サラダ」を追加すれば完璧です。
・ガスト:
「若鶏のグリル(ガーリックソース)」や「サーロインステーキ(脂身を残す)」が優秀。
「豆腐と山芋オクラのねばとろサラダ」もタンパク質が摂れます。
注文テクニック:パスタ・ドリアを避け、グリルとサラダを組み合わせる
メニュー表の「パスタ」や「ドリア」「ピザ」のページはそっと閉じ、肉や魚の「グリル」ページを開きましょう。
そして、「ライス」は頼まず、代わりにタンパク質や食物繊維が摂れる「サラダ」や「スープ」を組み合わせる。
これがファミレスでの鉄則です。
どうしても炭水化物が欲しい場合は、脂質の多いパンではなく、ライス(小盛り)を選びましょう。
【④ 中華チェーン(日高屋・餃子の王将)】「単品」注文こそが正義
中華=油っこい、高カロリー。
そのイメージは半分正解で、半分間違いです。
中華チェーンでの最大の罠は、セットメニューにあります。
神メニュー:「レバニラ炒め(単品)」「豆腐と野菜のうま煮」
中華料理は、実は「高タンパク・高野菜」メニューの宝庫です。
・レバニラ炒め:
レバーは高タンパク・低脂質で、鉄分やビタミンも豊富なスーパーフード。
・豆腐と野菜のうま煮(野菜炒め):
豆腐(タンパク質)と野菜(ビタミン・食物繊維)を同時に大量に摂れます。
(NGメニュー:餃子(皮=糖質、餡=脂質)、麻婆豆腐(油が多い)、チャーハン、ラーメン)
注文テクニック:ラーメン・チャーハンセットという最悪の罠を回避する
中華チェーンで絶対にやってはいけないのが、「ラーメン・半チャーハンセット」という、糖質と脂質の悪魔合体を注文することです。
トレーニーが取るべき行動はただ一つ、「単品」での注文です。
「レバニラ炒め(単品)」+「ライス(小盛り)」+「わかめスープ」。
これだけで、完璧な高タンパク定食が完成します。
単品メニューを組み合わせる意識こそが、中華を制する鍵です。
誘惑に勝てた「単品注文」
会社の先輩と、ランチで日高屋に入った時のことです。
先輩は迷わず「ラーメンと半チャーハンのセット」を注文。
僕も、その圧倒的なコストパフォーマンスと魅力に、喉から手が出るほどでした。
「今日はもういいか…」と諦めかけた時、メニューの「単品」の文字が目に入りました。
「すみません、レバニラ炒めの単品と、ライス小盛りで」。
先輩は驚いた顔をしていましたが、僕は自分の信念を貫きました。
出てきたレバニラ炒めは、野菜もたっぷりで、ご飯のおかずとして最高でした。
食べ終わった後、セットを食べて満腹で苦しそうな先輩の横で、僕は「タンパク質と野菜をしっかり摂った」という達成感に満たされていました。
あの時、誘惑に流されず「単品」を選ぶ勇気が持てたことが、僕の自信に繋がっています。
【⑤ その他(サブウェイ・いきなり!ステーキ)】
特定のメニューに特化したチェーン店も、選び方次第で最強の味方になります。
サブウェイ:最強のカスタムサンド「ローストチキン」
「ローストチキン」または「ターキーブレスト」を選び、パンは「ウィート」で「トースト(焼く)」してもらう。
野菜は「上限まで(野菜マシマシ)」とコール。
サブウェイは「ドレッシング」の選択が最後の罠です。
「マヨネーズ」や「シーザー」を避け、「オイル&ビネガー」または「塩コショウのみ」を選びましょう。
これで高タンパク・低脂質・高食物繊維の最強サンドが完成します。
いきなり!ステーキ:「ヒレステーキ」一択
肉の塊でタンパク質を補給したい時、ステーキは最高の選択肢です。
ただし、選ぶべきは「ヒレステーキ」一択。
サーロインやリブロースは「脂質」が多すぎます。
ヒレ肉をレアで焼き、付け合わせはコーン(糖質)から「ブロッコリー(無料)」に変更してもらう。
これがトレーニーの常識です。
まとめ:外食を「敵」から「戦略的パートナー」に変えよう
自炊ができない日に、外食チェーン店を選ぶことは、もはや「妥協」や「敗北」ではありません。
この記事で紹介したように、正しい知識さえ持っていれば、それは「戦略的な栄養補給」に変わります。
最後に、全チェーン店共通の鉄則をまとめます。
- 「揚げ物」と「セットメニュー」は徹底的に避ける。
- 「グリル(焼き)」「蒸し」「茹で」の主菜を選ぶ。
- 「単品」+「サイドメニュー(サラダ・冷奴・納豆)」の組み合わせを基本とする。
- ライスは「小盛り」にするか、「もち麦・玄米」に変更する勇気を持つ。
これらの知識を武器にすれば、外食は「罪悪感を抱く時間」ではなく、「戦略的に栄養を補給する時間」へと変わります。


