お疲れ様です、現場監督のハリまるです。
今日も安全帯の食い込みを気にしながら、現場を走り回ってきました。
さて、このページを開いたということは、あなたも会社の健康診断の結果を見て、血の気が引いているところではありませんか?
封筒を開けて、判定欄に書かれた「E(要精密検査)」の文字。
「えっ、腎臓? 何これ、透析とかになるの?」
その気持ち、痛いほどわかります。
私も半年で15kgのダイエットに成功し、調子に乗って筋トレに励んでいた矢先、突きつけられたのがこの判定でした。
結論から言うと、筋トレをしている私たちは、健康な状態でもこの数値が高くなりやすい傾向があります。
しかし、自己判断は禁物です。
この記事でわかること
- なぜ筋トレ民は腎機能の数値が悪く出るのか?
- 筋肉量に左右されない「シスタチンC」検査の重要性
- 判定Eから「異常なし」を勝ち取った私の実体験
なぜ筋トレ民は「クレアチニン値」が高くなるのか?

まず、私たちが引っかかった「クレアチニン」という数値について、ざっくり理解しておきましょう。
これ、専門的な難しい話ではなく、現場の仕事に例えるとすごく分かりやすいんです。
そもそもクレアチニンって何?(現場の廃材に例えて解説)
クレアチニンは、筋肉を動かしたときに出る「老廃物(ゴミ)」です。
建設現場で言えば、解体作業や加工をした時に出る「コンクリート片」や「木くず」のようなものだと思ってください。
通常、このゴミ(クレアチニン)は血液に乗って腎臓に運ばれ、おしっことして外に排出されます。
つまり、腎臓は現場の産業廃棄物処理場のような役割をしているわけです。
筋肉量が多い=ゴミ(老廃物)も多いという単純な仕組み
ここで問題になるのが、私たちトレーニーの体の構造です。
一般的なサラリーマンに比べて、私たちは意図的に筋肉を破壊し、修復させています。
つまり、毎日盛大に「解体工事」と「建設工事」を繰り返しているようなものです。
当然、現場の規模(筋肉量)が大きければ大きいほど、出るゴミ(クレアチニン)の量も増えます。
腎臓(処理場)の機能が正常でも、持ち込まれるゴミの量がハンパなければ、血中に漂うゴミの濃度は高くなってしまいます。
医師からも言われましたが、「筋肉質な人は、エンジンが大きい車と同じで排気ガスも多い」という状態に近いそうです。
決してエンジン(腎臓)が壊れているわけではない可能性がある、というのがポイントです。
プロテインやクレアチンサプリの影響はある?
「プロテインの飲み過ぎで腎臓を壊したのでは?」と不安になる方もいるでしょう。
私も毎日、マイプロテインのホエイプロテインをシェイカーで振っていますし、筋出力アップのためにクレアチンパウダーも飲んでいました。
一般的に、健康な人がプロテインを適量飲む分には腎臓への悪影響は少ないと言われています。
ただし、サプリメントとして摂取している「クレアチン」は、体内で代謝されてそのままクレアチニン値に反映されることがあるそうです。
健康診断の前日や当日は、これらの摂取を控えるのが無難かもしれません。
【実録】健康診断で「要精密検査」になった俺の体験談

理屈は分かりましたが、実際に「E判定」という文字を見ると、頭で分かっていても心臓に悪いですよね。
ここで、私が実際に直面した時のリアルな状況をお話しします。
【体験談】現場事務所で封筒を開けた瞬間の戦慄
あれは11月の昼休みでした。午後のコンクリ打設の段取りを確認しながら、会社から届いた健康診断の結果を何気なく開封しました。
「身長体重、ヨシ。血圧、ヨシ。肝機能…え?」
視線が止まったのは腎機能の欄です。クレアチニン値が「1.28」。判定区分には真っ赤な文字で「E(要精密検査)」と書かれていました。隣でカップ麺をすすっていた後輩に「顔色悪いっすよ?」と言われるほどの動揺。
「俺、プロテイン飲みすぎて腎臓壊したのか? まだ30代なのに透析とかになったら現場に出られなくなる…」
その日の午後は、職人さんへの指示もどこか上の空でした。帰りの電車で「クレアチニン 下げる方法」「腎不全 初期症状」と検索しまくったのは言うまでもありません。
eGFR(腎機能の数値)が60を切ってパニックに
クレアチニン値とセットで記載されている「eGFR」という数値も重要です。
これは「腎臓がどれくらい老廃物をろ過できているか」を示す点数のようなもので、60未満だと「慢性腎臓病の疑い」となります。
私の数値は「58」。
基準値を下回っていました。
この数値だけ見れば、完全に腎機能低下の状態です。
しかし、このeGFRという計算式には「クレアチニン値」が使われているため、筋肉量が多いと自動的に計算結果が悪くなってしまうという罠がありました。
泌尿器科の先生に言われた「ある数値」の話
居ても立っても居られず、私は翌週の休日に近所の泌尿器科を受診しました。
恐る恐る健康診断の結果を差し出すと、恰幅の良いベテラン医師は私の体(特に胸板と腕)をチラッと見て、ニヤリと笑いました。
「ハリまるさん、いい体してるね。何かスポーツやってる?」
「はい、週4でジムに通ってます…」
「だろうね。この数値、筋肉のせいかもしれないよ。別の検査してみようか」
そこで提案されたのが、次に解説する「シスタチンC」という検査項目でした。
腎臓が悪いのか筋肉のせいか?見分ける「シスタチンC」とは

ここが今回の記事で一番重要なポイントです。
もしあなたが筋トレ民で、健康診断のクレアチニン値だけで悩んでいるなら、この言葉だけは覚えて帰ってください。
筋肉量に影響されない検査項目「シスタチンC」
シスタチンCは、クレアチニンと同じく腎機能を測るための物質ですが、最大の特徴は「筋肉量に影響されにくい」という点です。
つまり、マッチョであろうとガリガリであろうと、腎臓の真の実力を公平に評価してくれる指標なのです。
医師の説明では、「クレアチニンは筋肉由来のゴミ、シスタチンCは全細胞由来のゴミ」とのこと。
筋肉というノイズを取り除いて検査できるため、私たちのようなトレーニーにとっては救世主のような検査項目です。
健康診断のオプションには無いことが多い?
「なんで最初からそれで検査してくれないんだ!」と思いますよね。
理由はシンプルで、コストがかかるからです。
一般的な会社の定期検診では、安価なクレアチニン検査が標準セットになっており、シスタチンCは含まれていないことがほとんどです。
そのため、高い数値が出た場合は、自分で病院に行って「筋トレをしているので、シスタチンCで検査をお願いしたい」と申し出る必要があります。
素人判断は危険!放置せずに一度は病院へ行くべき理由
ここで一つ注意喚起です。
ネット上には「筋トレしてれば数値が高くて当たり前!放置でOK!」という意見もありますが、私はそれを鵜呑みにするのは危険だと感じました。
なぜなら、「筋トレをしているから高い」のか「本当に腎臓が悪くて高い」のかは、検査しないと分からないからです。
もし隠れた病気があった場合、「筋肉のせいだ」と思い込んで放置するのは、現場で「足場の不備」を見て見ぬふりをするのと同じくらいリスキーです。
必ず専門医の「お墨付き」をもらいに行きましょう。
次の健康診断に向けて!数値を安定させるための対策

シスタチンCでの再検査以外にも、健康診断の数値で余計な誤解を生まないために、私が実践している対策を共有します。
少しの工夫で、数値のブレを抑えることができます。
前日の筋トレは控えるべき?(激しい損傷を避ける)
医師のアドバイスによると、激しい筋トレの直後は血中のクレアチニン値が一時的に跳ね上がるそうです。
特に、私たちが大好きな「脚トレ」や「デッドリフト」など、大きな筋肉を使う種目は影響大です。
私は健康診断の3日前からは、ジム通いをオフにするか、軽い有酸素運動とストレッチ程度に留めるようにしました。
筋肉を休ませることは、数値を正確にするだけでなく、バルクアップのための回復期間だと割り切っています。
水分補給は水で!現場仕事中のコーヒー・エナドリに注意
脱水状態になると、血液が濃縮されてクレアチニン値が高く出ることがあります。
現場仕事をしていると、つい缶コーヒーやエナジードリンクばかり飲んでしまいますが、これらには利尿作用があり、逆に水分が出ていってしまう可能性があります。
健康診断の前日は、意識して「水」や「麦茶」をたっぷり飲むようにしました。
コンビニで買うなら、2リットルの天然水一択です。
【体験談】再検査の結果と、現場での安堵のランチ
シスタチンCの検査から一週間後、再び病院を訪れました。
「ハリまるさん、結果出たよ。シスタチンCでの腎機能評価は…正常範囲内だね」
医師のその言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた緊張の糸がプツンと切れました。eGFRの数値も、シスタチンC換算だと年相応の健康な値でした。
「やっぱり筋肉の影響だったね。これからも運動続けていいよ」という言葉が、合格通知のように嬉しかったです。
翌日の現場の昼休み、私は同僚の前で堂々とセブンイレブンのサラダチキンをかじりました。
「お、またササミっすか? 腎臓大丈夫だったんすか?」と茶化す後輩に、「俺の筋肉がデカすぎて検査機がビビっただけだよ」と笑って返せる余裕が戻ってきました。
まとめ:筋トレ民の「高い数値」は勲章だが、過信は禁物!

今回の騒動で私が学んだのは、自分の体の数値を正しく理解することの重要性です。
健康診断の「E判定」は確かに怖いですが、筋トレをしている私たちにとっては、ある意味で「トレーニングの成果が出ている証(勲章)」という側面もあります。
しかし、それを過信して体のSOSを見逃してはいけません。
「どうせ筋肉のせい」と決めつけず、一度シスタチンC検査を受けて、クリアな状態で心置きなくバーベルを握りましょう。
健康な体があってこその、仕事であり、筋トレです。




