お疲れ様です、現場監督のハリまるです。
これまで、筋肉というビルを建てるための「資材(PFCバランス)」や「搬入タイミング」について口酸っぱく指導してきました。
しかし、どんなに高級なコンクリート(タンパク質)を大量に運び込んでも、現場の「受け入れ体制」が崩壊していたらどうなるでしょうか?
資材は放置され、雨ざらしになって腐り、最後は産業廃棄物として捨てられるだけです。
実は、あなたの体の中でこれと同じことが起きている可能性があります。
「プロテインを飲むようになってから、オナラが異常に臭い」
「お腹が張って、常にゴロゴロ言っている」
「食べている割に、体が大きくならない」
これらは全て、体内の物流ルートである「腸(配管)」が詰まり、機能不全を起こしているサインです。
腸が汚れていれば、栄養は吸収されません。
つまり、食費の無駄遣いです。
この記事では、多くのトレーニーが見落としている「消化吸収率(歩留まり)」を最大化するための、現場監督流「配管メンテナンス工事(腸活)」について徹底解説します。
この記事でわかること
- なぜトレーニーの腸は汚いのか?高タンパク食が招く「悪玉菌パンデミック」の恐怖
- 「菌」を入れるだけでは無意味!最強の作業員(プロバイオティクス)と弁当(プレバイオティクス)の組み合わせ
- 毎朝の「検便」は現場監督の義務。ブリストルスケールで見る品質管理マニュアル
【現場監査】なぜ高タンパク食で「配管(腸)」が腐るのか?

「体に良い食事をしているはずなのに、なぜ腸が荒れるんだ?」
そう思うかもしれませんが、実は筋トレをしている人ほど、腸内環境は劣悪になりがちです。
そのメカニズムを、現場の状況に例えて解説します。
悪玉菌の大好物は「タンパク質」。窒素残留物が腐敗ガスを生む
腸内には「善玉菌(優良業者)」「悪玉菌(悪徳業者)」「日和見菌(どっちつかずのバイト)」が住んでいます。
私たちが筋肉のために大量摂取しているタンパク質(肉・卵・プロテイン)。
実はこれ、吸収しきれずに腸に残ると、悪玉菌の最高のエサになります。
悪玉菌はタンパク質を分解する過程で、「アンモニア」「硫化水素」「インドール」といった有害物質を発生させます。
これが「臭いオナラ」の正体です。
つまり、オナラが臭いということは、体内で資材が腐敗し、毒ガスが発生しているという「現場汚染の警報」なのです。
「絨毛(じゅうもう)」という受け入れ作業員が過労死している
小腸の内壁には、「絨毛(じゅうもう)」というフサフサした突起が無数にあります。
彼らが栄養素をキャッチして血管に取り込む、いわば「荷受け作業員」です。
しかし、ジャンクフードや添加物、そして消化の悪い大量の肉を送り込み続けると、絨毛は炎症を起こして短くなり、機能しなくなります(リーキーガット症候群)。
作業員が倒れているのに、次から次へとトラック(食事)が来る。
結果、荷物は受け取られず、そのまま下流(大腸)へと流され、下痢として排出されます。
「食べているのに太れない」という人は、この荷受けシステムの崩壊を疑ってください。
【Step1:人員配置】最強の優良業者「発酵食品」を常駐させろ

荒れ果てた現場を立て直すには、まず優秀な作業員(善玉菌)を送り込む必要があります。
これを専門用語で「プロバイオティクス(Probiotics)」と呼びます。
現場監督が選抜した、信頼できる3つの業者を紹介します。
①納豆菌:胃酸にも負けない最強の特殊部隊
多くの菌(乳酸菌など)は、胃酸という強力な酸のプールで死滅し、腸まで届きません。
しかし、納豆菌は違います。
彼らは「芽胞(がほう)」というシェルターに身を包んでおり、生きたまま腸に到達します。
さらに、腸内で悪玉菌を殲滅する速度は、乳酸菌の比ではありません。
トレーニーにとって、納豆は「食べるプロテイン」であり、同時に「最強の整腸剤」です。
1日1パック、必ず現場に入れてください。
②キムチ(植物性乳酸菌):野菜から生まれたタフな現場監督
ヨーグルトなどの動物性乳酸菌よりも、過酷な環境に強いのが「植物性乳酸菌」です。
その代表格がキムチです。
キムチには食物繊維も含まれており、一石二鳥です。
ただし、スーパーで売られている「キムチ風漬物(浅漬け)」には菌がいません。
パッケージに「発酵」の文字があるか、熟成して酸味が増していく「本物のキムチ」を選んでください。
【最強施工】「納豆キムチ」の共同企業体(JV)を結成せよ
納豆菌は、乳酸菌のエサになって増殖を助ける性質があります。
つまり、納豆とキムチを混ぜて食べると、単体で食べるより数倍の効果を発揮します。
これを現場では「納豆キムチJV(ジョイントベンチャー)」と呼びます。
夕食のサイドメニューとして、このJVを常駐させてください。
【Step2:資材供給】作業員の弁当「水溶性食物繊維」を配給せよ

優秀な作業員(菌)を入れても、彼らに「弁当(エサ)」を与えなければ、働かずに死んでしまいます。
善玉菌のエサになるのが「プレバイオティクス(Prebiotics)」、つまり食物繊維です。
しかし、ここで注意が必要です。「繊維なら何でもいい」わけではありません。
「不溶性」ばかり入れるな。「水溶性」という潤滑油が必要だ
食物繊維には2種類あります。
- 不溶性食物繊維(玄米、ブロッコリー、サツマイモ):
水に溶けず、便のカサを増やす。摂りすぎると便が硬くなり、逆に詰まる原因になる。 - 水溶性食物繊維(海藻、オクラ、もち麦、果物):
水に溶けてゲル状になり、善玉菌の最高のエサになる。便を柔らかくして滑りを良くする。
トレーニーは「玄米とブロッコリー(不溶性)」ばかり食べがちです。
これでは配管内でコンクリートが固まって詰まってしまいます(便秘)。
必要なのは、流れを良くする「水溶性」という潤滑油です。
✅ 現場監督推奨!水溶性資材リスト
- めかぶ・もずく:パックを開けるだけ。ネバネバ成分が腸をコーティングする。
- オクラ:刻んで納豆に入れると最強。
- キウイフルーツ:タンパク質分解酵素も含んでおり、デザートに最適。
- イヌリン(サプリ):どうしても食事が摂れない時の粉末資材。プロテインに混ぜろ。
「シンバイオティクス」こそが究極の現場管理
菌(プロバイオティクス)と、エサ(プレバイオティクス)を同時に摂取すること。
これを「シンバイオティクス(Synbiotics)」と呼びます。
「納豆(菌)+めかぶ(エサ)」
「ヨーグルト(菌)+キウイ(エサ)」
このように、常にセットで現場に投入することを意識してください。
作業員と弁当はセット発注が基本です。
【Step3:配管洗浄】水を流さなければ、全ては詰まる

食物繊維を大量に摂っても、水分が足りなければ、それは配管内で「硬い栓」になってしまいます。
便の70%〜80%は水分です。
起床時の「コップ1杯の水」が、現場始動の合図になる
朝起きてすぐ、常温の水をコップ1杯(300ml)一気に飲んでください。
これにより「胃・結腸反射」が起き、眠っていた腸が動き出し、排泄(搬出作業)が始まります。
現場の朝礼のサイレンと同じです。
1日トータルでは、最低でも「体重 × 40ml(70kgなら2.8リットル)」の水が必要です。
水は、栄養を運び、老廃物を流すための「運河」です。
運河が干上がっていては、物流は止まります。
【品質管理】毎朝の「ブリストルスケール」チェック義務

現場監督たるもの、成果物のチェックを怠ってはいけません。
トイレでの「便の確認」は、腸内環境を知る唯一の品質管理工程です。
世界的な指標である「ブリストル便形状スケール」を基準に毎朝チェックしてください。
| タイプ | 形状・状態 | 現場監督の判定 |
|---|---|---|
| コロコロ (兎の糞) |
硬くて分離している。 水分不足、食物繊維不足。 |
【不合格】 水と水溶性食物繊維を緊急投入せよ。 |
| バナナ状 (滑らか) |
表面が滑らかで柔らかい。 黄金色なら最高。 |
【合格】 完璧な管理状態。この調子で維持せよ。 |
| ドロドロ (泥状・水状) |
形がない。 消化不良、脂質過多、ストレス。 |
【危険】 吸収できていない。脂っこいものを控え、消化の良いものを摂れ。 |
もし「オナラが臭い」かつ「ドロドロ便」なら、腸内は腐敗しています。
その日はプロテインを休み、消化の良いお粥やスープにして、胃腸を休ませる「休工日」を設けてください。
【緊急対応】腸が疲弊している時の「EAAバイパス手術」

「どうしてもタンパク質を摂りたいが、お腹の調子が悪い」
そんな時は、プロテイン(粉末)ではなく、「EAA(必須アミノ酸)」を使用します。
プロテインは腸で分解作業が必要ですが、EAAはすでに分解された状態(アミノ酸)なので、消化の過程をスキップして、そのまま吸収されます。
いわば、正規ルートが渋滞している時に使う「バイパス道路」です。
胃腸への負担がほぼゼロなので、現場が疲弊している時の栄養補給として活用してください。
【体験談】「オナラ激臭事件」からの生還
増量期に、1日体重×3gのタンパク質を摂ろうと、無理やり肉とプロテインを詰め込んでいた時期がありました。
結果、オナラが腐った卵のような激臭になり、ジムでスクワットをするのが恐怖になりました(漏れたら社会的に死ぬので)。
肌も荒れ、体調も最悪。
そこで、タンパク質を少し減らし、毎食「めかぶ納豆」と「整腸剤(ミヤリサン等)」を取り入れました。
すると1週間でオナラの臭いが消え、便も黄金のバナナ状に。
驚いたのは、タンパク質を減らしたのに、ベンチプレスの記録が伸びたことです。
「量より吸収率」。腸が整って初めて、食べたものが力になると痛感しました。
まとめ:腸は「第二の脳」。現場の美化こそが最強のソリューション

建設現場でも「整理整頓ができている現場は事故が少ない」と言われます。
体内も全く同じです。
腸という現場がキレイであれば、栄養はスムーズに運ばれ、筋肉という建物はすくすくと育ちます。
PFC計算は大切ですが、それは机上の計算に過ぎません。
実際に現場(腸)で何が起きているか。
そこに目を向けるのが、優秀な現場監督の仕事です。
今夜のスーパーで、プロテインの隣に「納豆」と「めかぶ」をカゴに入れてください。
その数百円の投資が、あなたの筋肉を劇的に変えるはずです。




