お疲れ様です、現場監督のハリまるです。
現場が立て込んでくると、ゆっくり弁当を作っている暇なんてありませんよね。
私たち現場監督にとっても、24時間空いているコンビニは、深夜作業や早朝出勤の生命線(補給基地)です。
さて、あなたはコンビニで昼食を選ぶ時、こんな「なんとなく」な買い方をしていませんか?
「とりあえず『野菜たっぷり』って書いてあるパスタを選んでおこう」
「サラダチキンばかり食べてたら、見るだけで吐き気がしてきた…」
「春雨スープならカロリー低いし、ヘルシーだろう」
はっきり言います。
その「なんとなく」が、あなたのお腹周りの脂肪(不良在庫)を増やしている原因です。
コンビニには、筋肉を作る「優良資材」と、ただ脂肪になるだけの「産業廃棄物」が混在しています。
この記事でわかること
- キャッチコピーに騙されるな!現場監督流「裏面ラベル(成分表)」の受入検査基準
- 脱・サラダチキン!サバ缶、豆腐バー、おでん…隠れた「筋肉資材」5選
- ヘルシーだと思って食べてない?春雨やサンドイッチなどの「隠れ肥満メシ」
【受入検査】パッケージを見るな、「裏(成分表)」を見ろ!

コンビニに入ってまずやるべきことは、商品のパッケージ(表面)を見ることではありません。
くるっと裏返して、「栄養成分表示(スペック表)」を確認することです。
これが現場への「受入検査」です。
キャッチコピーは信用しない。見るべきは「P」と「F」の数字のみ
「食物繊維レタス1個分!」「1/2日分の野菜が摂れる!」
こういった魅力的なキャッチコピーは、あくまで営業トークです。
野菜が入っていても、ドレッシングで脂質まみれなら意味がありません。
見るべき数字は以下の3つだけです。
- P(Protein):タンパク質(筋肉の材料)
- F(Fat):脂質(カロリーの高い油)
- C(Carbohydrate):炭水化物(エネルギー源)
現場監督の合格基準。「タンパク質20g以上、脂質10g以下」を探せ
私が商品を手に取った時、合格とする基準(施工基準)はこれです。
✅ コンビニ飯・合格基準
- タンパク質(P):20g以上
(1食で筋肉を維持するために最低限必要な量) - 脂質(F):10g以下
(これを超えるとカロリーオーバーのリスク大)
この基準で探すと、選べる商品はグッと絞られます。
揚げ物弁当やカルボナーラなどは、脂質が30gを超えているので一発退場(使用禁止資材)です。
炭水化物(C)は敵ではない。午後働くための「ガソリン」として適正量を入れろ
「糖質制限中だから、炭水化物はゼロにする」
これはおすすめしません。
炭水化物は、午後からの仕事やトレーニングのためのガソリン(燃料)です。
ガス欠の重機は動きません。
おにぎり1個〜2個分(炭水化物30g〜60g)程度は、しっかりと摂取してください。
【調達リスト】サラダチキンだけじゃない!優秀な「筋肉資材」5選

「高タンパク低脂質といえばサラダチキン」
これは正解ですが、毎日鶏の胸肉ばかりでは精神が持ちません。
コンビニには他にも優秀な資材が眠っています。
①「ゆで卵・温泉卵」:完全栄養食。殻を剥く手間賃を払う価値あり
卵は「アミノ酸スコア100」の完全栄養食です。
タンパク質が摂れるだけでなく、ビタミンやミネラルも豊富です。
家で茹でれば安いですが、忙しい朝に殻を剥く時間は惜しいもの。
コンビニのゆで卵は絶妙な塩加減で、殻もツルッと剥けます。
この「手間賃」を含めれば、1個100円前後でも安いくらいです。
②「焼き魚(サバ・ホッケ)」:レンジで温めるだけ。良質な脂質(オメガ3)の宝庫
最近のコンビニの惣菜コーナー(パウチ)は進化しています。
特に「サバの塩焼き」や「ホッケ」は最強です。
タンパク質が豊富なのはもちろん、魚の脂(EPA・DHA)は血液をサラサラにし、脂肪燃焼を助ける「良質な油」です。
肉の脂は避けるべきですが、魚の脂は積極的に摂るべきです。
③「豆腐バー・カニカマバー」:片手で食べられる新時代のプロテイン
セブンイレブンの「豆腐バー」を知っていますか?
植物性タンパク質が10g以上摂れて、脂質は控えめ。
もっちりとした食感で食べ応えもあります。
また、「カニカマバー」も優秀です。
魚のすり身なのでタンパク質が多く、脂質はほぼゼロ。
デスクで片手で食べられる(作業を止めない)点も、現場監督としては高評価です。
④「おでん」:大根、こんにゃく、牛すじ。冬場の最強ローファット食
冬場のコンビニ最強メニューは「おでん」です。
選ぶべき具材は以下の通り。
- タンパク源:卵、牛すじ、タコ、焼きちくわ
- ボリューム(嵩増し):大根、こんにゃく、白滝
これらを組み合わせれば、満腹になるまで食べても300kcalいきません。
ただし、「もち巾着」や「ソーセージ」は脂質と糖質が高いので注意してください。
⑤「ギリシャヨーグルト(オイコス等)」:デザート枠なのにタンパク質10g超え
甘いものが食べたくなったら、ケーキではなく「ギリシャヨーグルト」を選んでください。
「オイコス」や「パルテノ」などが代表です。
これらは水切り製法で作られているため、クリームチーズのように濃厚なのに、脂質はゼロで、タンパク質が10g〜12gも入っています。
もはやデザートではなく、美味しいプロテインです。
【産業廃棄物】ヘルシーな顔をした「不良品(NG食材)」に騙されるな

ここからはKY(危険予知)活動です。
一見ヘルシーそうに見えて、実はダイエットの敵となる「隠れ肥満メシ」を暴露します。
①「春雨スープ」:実はほぼ糖質の塊。腹持ちも悪い
「春雨=ヘルシー」というイメージがありますが、春雨の原料は「デンプン(炭水化物)」です。
つまり、麺を食べているのと変わりません。
その割にタンパク質はほぼゼロで、腹持ちも悪いため、すぐにお腹が空いてお菓子に手を出してしまいます。
同じ汁物を飲むなら、具沢山の「豚汁」や「豆腐の味噌汁」を選んでください。
②「レタスサンド」:マヨネーズ(脂質)たっぷり。パン(糖質)とのダブルパンチ
「シャキシャキレタスサンド」などは野菜が摂れそうですが、パンと具材を接着するために大量のマヨネーズ(油)が使われています。
さらにパンは精製された小麦粉(糖質)。
つまり「油を塗ったパン」を食べているようなものです。
脂質と糖質の同時摂取は、最も太りやすい組み合わせです。
サンドイッチを選ぶなら、脂質の低い「ローストビーフ」や「野菜ミックス(ドレッシングなし)」を選びましょう。
③「野菜ジュース」:食物繊維は抜け落ち、糖分だけが残っている場合も
「野菜不足だからジュースで補おう」
気持ちは分かりますが、製造過程で重要な「食物繊維」は搾りカスとして捨てられ、残っているのは「果糖」だけ、という商品も多いです。
飲みやすさを出すために果汁がミックスされているものは、コーラを飲むのと変わらない糖質量になることも。
野菜はジュースではなく、サラダや惣菜(固形物)で摂ってください。
【失敗談】「パスタサラダ」で痩せる気になっていた暗黒時代
体重98kg時代、私は「ダイエットしよう」と思って、毎日昼食に「蒸し鶏のパスタサラダ」を食べていました。
「野菜も鶏肉も入ってるし、これなら痩せるだろう」と。
しかし、体重は全く減りませんでした。
ある日、裏面の成分表を見て愕然としました。
付属のドレッシングを含めると、脂質が25gもあったのです。
さらにパスタの糖質も加わり、カロリーは500kcalオーバー。
「ヘルシーな雰囲気」に騙されて、毎日脂質まみれの麺をすすっていただけでした。
数字(成分表)は嘘をつきません。それ以来、私は必ず裏を見るようになりました。
現場監督推奨!状況別「最強の組み合わせセット(定食)」

最後に、私が実践しているシチュエーション別の「筋肉定食」を紹介します。
迷ったらこれを買ってください。
【昼のガッツリ現場】おにぎり(玄米/大麦)+焼き魚+味噌汁+ゆで卵
午後のエネルギー確保のためのフルセットです。
- 主食:食物繊維が豊富な「大麦入りおにぎり」や「玄米おにぎり」。
- 主菜:サバの塩焼き(またはホッケ)。
- 副菜:具沢山の豚汁(野菜と味噌で満足感アップ)。
- 追加:ゆで卵1個(タンパク質の上乗せ)。
これでPFCバランスは完璧。定食屋に行くより健康的です。
【残業中のつなぎ】プロテインドリンク+バナナ(即効性のエネルギー)
夕方18時、小腹が空いて集中力が切れてくる時間帯。
ここでお菓子を食べると血糖値が乱高下して余計に疲れます。
- ドリンク:ザバスなどのプロテインドリンク(タンパク質15g)。
- 補食:バナナ1本(すぐに脳のエネルギーになる)。
これで空腹を落ち着かせ、帰宅後のドカ食いを防ぎます。
【深夜の緊急工事】おでん(白滝・大根・卵)+炭酸水(満腹感)
深夜23時、どうしても何か食べたい時。
カロリーは入れたくないが、口寂しい。
- 食事:おでん(大根、白滝、こんにゃく、卵)。汁も飲む。
- ドリンク:強炭酸水(胃を膨らませる)。
これなら食べてすぐ寝ても、脂肪になるリスクは最小限です。
まとめ:コンビニはあなたの「冷蔵庫」。正しい資材で体を組み立てろ

コンビニは、使い方次第で「毒」にも「薬」にもなります。
「コンビニだから太る」のではありません。
「選び方が悪いから太る」のです。
今日から、商品を手に取ったらまず裏返してください。
そして、タンパク質(P)と脂質(F)の数字をチェックする。
この「数秒の検品作業」が、あなたの体を劇的に変えます。
サラダチキンの呪縛から解放され、賢く美味しいコンビニライフを送りましょう。




