「プロテインの次に何を飲むべきか分からず、とりあえずEAAもBCAAもHMBも買っちゃった…」「飲んでも飲まなくても変わらない気がするけど、やめるのが怖いサプリがたくさんある…」
「広告に騙されて無駄なお金を払いたくない!本当に効果があるサプリだけ知りたい!」
筋トレを始めると、必ず直面するのが「サプリメント沼」です。
ドラッグストアやネットには、プロテイン、アミノ酸、クレアチン、ファットバーナーなど、無数のサプリメントが溢れており、「これを飲めば筋肉がつく!」という甘い広告があなたを誘惑します。
しかし、そのうち9割は、今のあなたには必要のない「金の無駄」です。
本当に限られた「エビデンス(科学的根拠)」が強いサプリメントに集中投資しなければ、せっかくの努力が報われず、家計だけが苦しくなる結果を招きます。
この記事では、筋トレ歴10年以上のプロトレーナーが、最新の科学論文とコストパフォーマンスに基づいた「サプリメントの優先順位(ティア表)」を徹底的に解説します。
この記事を読んで、あなたのサプリメントポーチの中身を整理しましょう。
この記事でわかること
- 科学的に「必須レベル」とされるサプリメントの三種の神器
- 予算別・目的別(パフォーマンス向上、リカバリー)の最強スタック構築術
- 広告に惑わされず、「買ってはいけないサプリ」を見抜く方法
サプリメント沼にハマる前に知っておくべき「大原則」

サプリメントの話をする前に、最も重要な原則を頭に叩き込んでください。
この原則を無視してサプリを飲んでも、効果は半減以下です。
サプリメントは「魔法の粉」ではなく「補助食品」である
サプリメントは、あなたの努力をブーストする「アクセル」や「潤滑油」にすぎません。
「食事(ベース)」が崩れていれば、何を飲んでも無意味
高価なEAAを飲んだとしても、日々の食事がコンビニ弁当やジャンクフードばかりで、タンパク質や炭水化物が不足していれば、筋肉は育ちません。
魔法の粉に頼る前に、まずは「正しい食事(PFCバランス)」という土台を固めることが先決です。
栄養ピラミッドの頂点に位置するのがサプリメント
栄養摂取は、ピラミッド構造です。
底辺が「総カロリーとPFCバランス」、中段が「ビタミンやミネラル」、そして頂点が「サプリメント」です。
頂点に投資する前に、土台を固めることが大原則です。
「食事(ベース)」が崩れていれば、何を飲んでも無意味だと心得ましょう。
優先順位(ティア表)を決める3つの基準
サプリメントの優先順位は、以下の3つの基準で決められています。
基準1:科学的エビデンスの強さ(国際スポーツ栄養学会などの評価)
「論文で効果が証明されているか?」が最優先です。
トレーナーの個人的な感想ではなく、信頼できる学術機関が効果を認めているかをチェックします。
基準2:体感の強さと即効性
飲んですぐに効果を感じられるものは、モチベーション維持にも役立ちます。
(例:クレアチン、カフェイン)
基準3:コストパフォーマンス(継続しやすさ)
どんなに良いサプリでも、高すぎて継続できなければ意味がありません。
安価で高効果なものを優先します。
【Tier S:必須レベル】全トレーニーが最優先で投資すべき「三種の神器」

予算が限られていても、これだけは最低限揃えるべき「鉄板サプリ」です。
あなたの努力を裏切らない、最高の投資対象です。
1. ホエイプロテイン(タンパク質)
筋肉の材料そのものです。必須中の必須です。
なぜ「食事」だけではダメなのか(吸収速度と利便性)
体重×2gのタンパク質をすべて食事から摂るのは、量的に難しいです。
プロテインは、圧倒的な手軽さと吸収速度で、食事の穴を埋めてくれます。
WPCとWPI、どちらを選ぶべきか
WPC(濃縮ホエイ)は安価で一般的ですが、WPI(分離ホエイ)は乳糖が除去されているため、「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人」でも安心です。
2. クレアチン・モノハイドレート
Tier Sの中でも、プロテインと並んで最もエビデンスが強いサプリメントです。
「最もエビデンスが豊富なサプリ」の実力
最大筋力と瞬発力を高める効果が、数多くの研究で証明されています。
「トレーニング中にいつもより重いものが挙がった」「あと1回粘れた」という体感が得られやすいのが特徴です。
効果:最大筋力の向上、瞬発力アップ、筋肉の水分量増加
筋肉内の水分量が増えるため、見た目にも「張っている」状態になりやすいです。
飲み方:ローディングは必要?毎日5gの常時摂取でOK
クレアチンはローディング(初期の多量摂取)は必須ではありません。
毎日決まった時間に5gを水やジュースに溶かして飲むだけで、体内に蓄積されて効果を発揮します。
3. マルチビタミン&ミネラル
筋合成をサポートする、影の功労者です。
代謝の歯車を回す「潤滑油」
ビタミンやミネラルが不足すると、タンパク質の合成やエネルギー代謝がスムーズに行えません。
どれだけプロテインを飲んでも、体内で活用されなければ意味がありません。
食事制限をしている人は特に不足しがちなので、安価なものでもいいので摂るべきです。
プロテインとクレアチンは、科学的に最も効果が証明されている「最強のコンビ」です。
まずはこの2つからスタートしましょう。
【Tier A:推奨レベル】脱・初心者を目指すなら導入したい「パフォーマンス向上」系

Tier Sのサプリに慣れたら、次は「トレーニングの強度を上げる」ためのサプリに投資しましょう。
強度が上がれば、筋肥大の効率も上がります。
4. カフェイン(プレワークアウト)
トレーニング前の眠気やだるさを吹き飛ばし、パフォーマンスを向上させます。
覚醒作用と脂肪燃焼効果
カフェインは中枢神経系を刺激し、疲労感を軽減します。
これにより、「もう限界」という状態を遅らせることができ、トレーニングの総量を増やすことができます。
トレーニングの「集中力」と「強度」を劇的に上げる
プレワークアウトサプリメントの主成分でもあります。
「今日はいまいちやる気が出ないな」という時こそ、頼るべきサプリです。
トレーニングの「強度」と「集中力」を劇的に上げる最強のコストパフォーマンスを誇ります。
筋トレのパフォーマンス向上目的では、カフェインは最も即効性のあるサプリです。
5. マルトデキストリン(粉飴)
ケトジェニック中以外は、ぜひ導入したいサプリです。
トレーニング中の「ガソリン切れ」を防ぐ糖質
マルトデキストリンは、お米などに比べて吸収が速い糖質(炭水化物)です。
トレーニング中や直後にプロテインと混ぜて飲むことで、血中の糖濃度を維持し、筋肉がエネルギー不足で分解される(カタボリック)のを防ぎます。
インスリンを味方につけ、筋分解を防ぐ最強のコスパ材
価格が非常に安く、量も調整しやすいのが魅力です。
【Tier B:検討レベル】予算に余裕があるなら試す価値あり

Tier SとTier Aで土台は完成です。
ここからは、より細かなリカバリーや健康維持のために検討するサプリです。
6. EAA(必須アミノ酸)vs BCAA
トレーニング中に飲むドリンク(ワークアウトドリンク)の主成分です。
血中アミノ酸濃度を維持するワークアウトドリンクの主役
EAA(Essential Amino Acids)は、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸すべてを含んでいます。
BCAA(Branched-Chain Amino Acids)は、その中の3種類(ロイシン、バリン、イソロイシン)のみです。
最新の結論:「EAA」の方が筋合成効果は高いが、コストも高い
アミノ酸単体での筋合成効果はEAAの方が上回ります。
しかし、コストはEAAの方が高くなります。
コストを気にせず最高のリカバリーを目指すならEAAですが、Tier Aのマルトデキストリンの方が筋肥大効果は高いため、優先順位はBで良いでしょう。
ワークアウトドリンクの主役であるEAAは、味付きのドリンクとしてモチベーション維持に役立ちます。
7. フィッシュオイル(オメガ3脂肪酸)
サプリメントというより、健康食品です。
抗炎症作用と筋合成の促進
筋肉痛や関節の炎症を抑え、全身の健康を維持します。
血流改善効果もあり、筋合成を促す環境作りにも役立ちます。
8. グルタミン
免疫細胞のエネルギー源となるアミノ酸です。
免疫力の維持とリカバリー
高強度のトレーニングを続けると、免疫力が一時的に低下し、風邪を引きやすくなります。
グルタミンは、これを防ぐ効果があるとされています。
ハードな減量期やトレーニングを休めない期間に検討すると良いでしょう。
エピソード:クレアチンでベンチプレス10kg更新!魔法の体感
僕がクレアチンを初めて飲んだ時の衝撃は忘れられません。プロテインは飲んでいましたが、筋力はなかなか伸びず停滞していました。思い切ってクレアチンを飲み始めたところ、数日後、ベンチプレスがいつもは8回で限界だったのに、9回、そして10回と回数が伸び始めたのです。まるでモーターの回転数が上がったかのような、爆発的なパワーアップを感じました。結局、そのメゾサイクル中にMAX重量を10kg更新。高価なEAAやHMBよりも、この数千円の白い粉が、最も僕の体に変化をもたらしてくれました。「エビデンスの強さ」を体で実感した瞬間でした。
【Tier C:不要レベル】初心者は手を出さなくていい(または上級者向け)

広告のキャッチコピーが魅力的ですが、コストに対して効果が薄い、あるいはエビデンスが弱いサプリメントです。
ここに予算を割くのは、本当に無駄です。
9. HMB
ここ数年、特に広告が過熱したサプリメントです。
「プロテインの20倍の効果」という広告の嘘と真実
HMBは、タンパク質に含まれるアミノ酸(ロイシン)の代謝物で、「筋肉の分解を防ぐ」効果が一部の研究で確認されています。
しかし、その効果を得るためには大量摂取が必要であり、非常に高価です。
同じ成分をプロテインやEAAで補う方が、遥かに安価で効果的です。
初心者が最初に買うべきではありません。
HMBは、 Tier Cの中でも最も広告費用がかかっているサプリメントです。
10. ファットバーナー(脂肪燃焼剤)
「飲むだけで脂肪が燃える!」と謳われますが、飲むだけで痩せるサプリは存在しません。
「飲むだけで痩せる」サプリは存在しない
主成分はカフェイン、L-カルニチン、カプサイシンなどです。
これらは代謝をわずかに上げたり、運動中の脂肪利用を高めたりする作用はありますが、食事管理ができていなければ効果はゼロです。
カフェイン単体で十分なケースがほとんど
多くのファットバーナーはカフェインに依存しています。
カフェイン単体の錠剤で十分な効果が得られます。
11. テストステロンブースター
男性ホルモンを増やすサプリメントです。
亜鉛など効果的なものも一部ありますが、高価なものは効果が薄いか、健康リスクを伴う場合があります。
予算別・最強のサプリメント組み合わせ(スタック)例

あなたの予算に合わせて、最高のスタック(サプリの組み合わせ)を構築しましょう。
【月額5,000円以下】学生・節約コース
優先順位Tier Sから。
プロテイン(安価なWPC大容量)と、クレアチン(モノハイドレート)。
あとは食事で野菜を意識してカバーします。
【月額10,000円前後】社会人・基本コース
Tier SとTier Aの性能を最大限に活用します。
プロテイン、クレアチン、マルチビタミン、マルトデキストリン(粉飴)。
これでトレーニングの質は劇的に向上します。
【月額20,000円〜】ガチ勢・フルスタックコース
Tier A以下を網羅し、コンディションを最適化します。
上記に加え、EAA(トレ中)、カフェイン錠剤(トレ前)、フィッシュオイル(健康)をフル活用します。
エピソード:HMBとEAAで月2万円を浪費していた時代
僕がサプリメント沼にハマっていた頃、HMB、高価なEAA、脂肪燃焼剤だけで毎月2万円以上使っていました。しかし、目立った効果はなく、毎月出費を恐れていました。ある時、栄養学を学ぶトレーナーに相談したところ、「そのサプリは全部やめていい。その分、安いWPCプロテインとクレアチンとマルトデキストリンを買いなさい」と指導されました。半信半疑で切り替えたところ、サプリ代は月8000円に激減。にもかかわらず、トレーニングの総負荷量が明らかに伸びたのです。高価なものほど効果があるという洗脳から解き放たれ、僕は正しい投資を学びました。
サプリメントに関するよくある質問(Q&A)

最後に、サプリメントの利用法に関する疑問にお答えします。
Q. プロテインは「ゴールデンタイム(トレ後30分)」に飲まないとダメ?
A. 否、必ずしもダメではありません。
この「ゴールデンタイム」の神話は、現在では否定されています。
最も重要なのは、1日の総タンパク質摂取量です。
トレーニング後30分に飲めれば理想的ですが、それよりも「トレーニング前後の2〜3時間」にタンパク質を摂れているかの総合的な判断が重要です。
焦る必要はありません。
Q. クレアチンを飲むとハゲるって本当ですか?
A. 一部の研究で、クレアチンの摂取が脱毛に繋がる可能性のあるホルモン(DHT)の増加を示唆していますが、因果関係は明確ではありません。
大多数のユーザーは問題なく使用しています。
不安な場合は、医師や専門家に相談の上、使用を検討してください。
Q. 海外製(マイプロテイン、iHerb)と国産、どっちがいい?
A. コストパフォーマンスを最優先するなら、海外製に軍配が上がります。
しかし、味が苦手なものも多いです。
国産は安心感と味の良さ、きめ細かなサポートが魅力です。
Tier SのWPCなどは、国産でも安価なものが増えているため、味や溶けやすさで選ぶのがおすすめです。
Q. 肝臓や腎臓への負担は大丈夫ですか?
A. 健康な人が「一般的な推奨量」を守って摂取する分には、問題ないという見解が主流です。
ただし、持病(腎臓病など)がある場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
タンパク質やサプリメントの過剰摂取は、体への負担になり得ます。
推奨量を守り、体調に変化があったらすぐに中止しましょう。
まとめ:サプリメントは「努力」を「結果」に変えるためのブーストアイテム

サプリメントは、「あなたの努力」という主役を輝かせるための脇役です。
Tier Sの「プロテイン、クレアチン、マルチビタミン」という最強の基盤に集中投資すること。
そして、広告やインフルエンサーに惑わされず、エビデンスの弱いものは買わない勇気を持つこと。
広告やインフルエンサーに惑わされず、エビデンスの弱いものは買わない勇気も必要です。
このシンプルな鉄則が、あなたの努力を無駄にせず、最短で理想の体へと導きます。




