「家トレを充実させたいけど、ジムみたいに大量のダンベルを置く場所なんてない…」
「可変式ダンベルが良いって聞くけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない。」
「高い買い物だから、絶対に失敗したくない。安物買いの銭失いは避けたい!」
ホームジムを作ろうと思った時、真っ先に候補に上がるのが「ダンベル」です。
しかし、固定式のダンベルを何ペアも揃えるのは、日本の住宅事情では現実的ではありません。
そこで救世主となるのが、1台で何十通りもの重さに変わる「可変式ダンベル(アジャスタブルダンベル)」です。
近年、この可変式ダンベルの進化は凄まじく、フレックスベル、パワーブロック、ボウフレックス…と数多くのメーカーから様々なタイプが発売されています。
正直、パッと見ただけでは何が違うのか、どれが自分に合っているのか判断するのは至難の業です。
この記事では、現在市場に出回っている主要な可変式ダンベルを徹底的に比較・解剖し、あなたの予算、トレーニングレベル、部屋の環境に合わせた「正解」を導き出します。
これを読めば、もう迷うことはありません。
この記事でわかること
- 可変式ダンベル主要4タイプ(フレックスベル等)のメリット・デメリット完全比較
- 後悔しないために購入前に確認すべき「5つの絶対条件」
- 予算別・目的別のおすすめ可変式ダンベル決定版
- なぜ今、固定式ではなく「可変式ダンベル」一択なのか?
- 【徹底解剖】可変式ダンベルの主要4タイプとメリット・デメリット
- 失敗しない選び方!購入前に確認すべき「5つのチェックリスト」
- タイプ別・おすすめ可変式ダンベル決定版
- 可変式ダンベルに関するよくある質問(Q&A)
- まとめ:可変式ダンベルは「時間」と「情熱」を買う投資である
なぜ今、固定式ではなく「可変式ダンベル」一択なのか?

「昔ながらの、プレートを付け替えるタイプじゃダメなの?」
そう思うかもしれませんが、現代の家トレにおいて、テクノロジーが搭載された「可変式」を選ばない理由はほぼありません。
省スペース革命:畳半畳に「ダンベルタワー」が収まる衝撃
ジムに行くと、壁一面にダンベルが並んでいます。
あれを自宅で再現しようとすれば、6畳の部屋はダンベルだけで埋め尽くされてしまいます。
30種類の重量を1セットに集約できる魔法
可変式ダンベルなら、2kg〜32kgまで、約15ペア〜30ペア分のダンベルが、わずか「椅子一脚分」のスペースに収まります。
使わない時は部屋の隅に寄せておけば、生活空間を圧迫することもありません。
これはまさに、省スペース革命です。
日本の住宅事情に最も適したトレーニング器具
特にマンションやアパート暮らしの場合、スペースの有効活用は至上命題です。
可変式ダンベルは、日本の狭い住宅事情に最もマッチした、最強のトレーニング器具と言えるでしょう。
「重量変更のストレス」が筋トレの質を左右する
筋トレの質を高める重要なテクニックに、限界まで追い込んだ直後に重量を下げてさらに追い込む「ドロップセット法」があります。
ドロップセットやスーパーセットが自宅で可能に
従来のプレート着脱式(スクリュー式)では、重量を変えるのに両手で2〜3分かかっていました。
これではドロップセットは不可能ですし、休憩時間が長すぎて集中力が切れてしまいます。
最新の可変式なら、カチッと回すだけ、わずか1〜2秒で重量変更が完了します。
ジムで行うような高強度のセット法が、自宅でもストレスなく再現できるのです。
スクリュー式の「プレート交換」が挫折の最大の原因だった
「プレートを外して、付け替えて、留め具を回して…あぁ面倒くさい!」
この手間が心理的なハードルとなり、結局トレーニング自体をサボってしまう。
これは家トレ挫折あるあるのNo.1です。
「面倒くささ」をお金で解決することは、継続のための最も賢い投資です。
【徹底解剖】可変式ダンベルの主要4タイプとメリット・デメリット

「可変式」と一口に言っても、構造によって大きく4つのタイプに分かれます。
それぞれの特徴を理解し、自分に合うものを選びましょう。
タイプ1:アジャスタブル(ダイヤル・ハンドル回転)式【現在の主流】
現在、最も人気があり、「正解」に近いのがこのタイプです。
グリップを握って回すだけで重量が変わります。
代表格:NUO フレックスベル (FLEXBELL)
スウェーデンのNUO社が開発したこの製品は、可変式ダンベルの歴史を変えました。
メリット:1秒で重量変更、見た目がスマート、オンザニーが容易
最大の魅力は、その形状です。
重量を軽くしても、シャフト(棒)が飛び出しません。
常に「固定式ダンベル」と同じような形状を保つため、重心バランスが良く、扱いやすさが抜群です。
膝にダンベルを乗せる「オンザニー」も痛くありません。
デメリット:構造が複雑で高価、落とした時の故障リスク
内部構造が精密なため、価格は高め(ペアで6〜8万円前後)。
また、衝撃に弱いため、トレーニング後に床にドスンと落とすような使い方は厳禁です。
タイプ2:パワーブロック(ピン挿し込み)式【無骨な実力派】
アメリカのジムなどで古くから愛用されている、箱型のダンベルです。
サイドのピンを抜き差しして重量を変えます。
代表格:PowerBlock (パワーブロック)
可変式ダンベルの元祖とも言える存在です。
メリット:圧倒的な耐久性、重心が手元に近く扱いやすい
構造がシンプルで非常に頑丈です。
多少ラフに扱っても壊れません。
また、グリップの周りをウェイトが囲む構造のため、重心が手の中に収まり、実際の重量よりも軽く感じるほどの安定感があります。
デメリット:箱型の形状に慣れが必要、手首の可動域制限
独特の箱型形状のため、種目によっては手首が枠に当たることがあります。
また、重量変更のスピードはフレックスベルには劣ります。
タイプ3:ブロックダンベル(ダイヤル)式【コスパの帝王】
ダンベルの両端にあるダイヤルを回して重量を変えるタイプです。
代表格:ボウフレックス (Bowflex) 形状
かつて一世を風靡しましたが、現在は安価な類似品が多く出回っています。
メリット:重量幅が広い、比較的安価
40kg以上の高重量モデルでも、比較的安価に手に入ります。
コストパフォーマンスは高いです。
デメリット:横幅が常に広い(低重量でも嵩張る)、オンザニーが痛い
最大の欠点は、2kgでも40kgでも「横幅(全長)」が変わらないことです。
軽い重量でアームカールやサイドレイズをする際、長すぎて体にぶつかり、非常に邪魔になります。
また、シャフトの端が突き出ているため、オンザニーをすると腿に刺さって激痛です。
タイプ4:スクリュー(プレート着脱)式【安さ重視】
昔ながらのタイプです。
代表格:アイロテックなど従来型
ホームセンターなどでも売っている一般的なダンベルです。
メリット:壊れない、とにかく安い、プレートをバーベルに流用可能
構造が単純なので壊れません。
ペアで1〜2万円と非常に安価です。
プレートを外してバーベルシャフトに付け替えられるモデルもあります。
デメリット:重量変更が面倒すぎて続かない
前述の通り、手間がかかりすぎます。
「今日はもう重量変えるの面倒だから、同じ重さでいいや」という妥協を生み出し、成長を阻害します。
失敗しない選び方!購入前に確認すべき「5つのチェックリスト」

タイプが決まったら、次はスペックの確認です。
ここを間違えると、後で必ず買い直す羽目になります。
1. 「最大重量」は20kgか32kgか?
多くの可変式ダンベルには、最大20kgモデルと32kg(または36kg/40kg)モデルがあります。
結論:男性なら迷わず「32kg以上」を買え
初心者は「20kgなんて持てないよ」と思いがちですが、胸や背中、脚の筋肉はすぐに成長します。
真面目にやれば、半年も経たずに20kgでは物足りなくなります。
買い直すと余計な出費と処分費用がかかります。
最初から32kg以上を買うのが、最もコスパの良い選択です。
初心者が成長スピードを見誤って後悔するパターン
「自分はそんなにムキムキになりたくないから」という人ほど、すぐに限界が来て後悔します。
「大は小を兼ねる」はダンベル選びの鉄則です。
2. 「重量の刻み幅(インクリメント)」は細かいほど良い
重量が何kg刻みで変えられるかも重要です。
「2kg刻み」vs「4kg刻み」の決定的な違い
安いモデルは「4kg刻み」のものが多いですが、これはおすすめしません。
10kgの次にいきなり14kgになるのは、負荷のジャンプアップが大きすぎます。
肩や腕のトレーニングにおける「1kg」の重み
特にサイドレイズなどの小さな筋肉を使う種目では、1kg増えるだけで挙がらなくなります。
スムーズな成長のためには、「2kg刻み(可能なら1kg刻み)」で微調整できるモデルを選びましょう。
フレックスベルには「2kg刻みモデル」と「4kg刻みモデル」があるので要注意です。
3. 「オンザニー」ができる形状か?
ダンベルベンチプレスなどで、スタートポジションに持っていくために一度膝の上にダンベルを置くテクニックを「オンザニー」と言います。
高重量プレス種目には必須のテクニック
高重量を扱うようになると、オンザニーなしではスタートできません。
底面が平らか、痛くない素材かをチェック
ダンベルの側面(底面)が平らで、膝に食い込まない形状かを確認しましょう。
スクリュー式やボウフレックス型は、ここが最大の弱点です。
フレックスベルやパワーブロックは合格です。
4. 「グリップ」の太さと形状
握りやすさはトレーニングの集中力を左右します。
ストレートバー vs エルゴノミック(樽型)
人間工学に基づいた「樽型(真ん中が太い)」グリップは、手にフィットして力が入りやすいです。
フレックスベルなどが採用しています。
回転するかどうか(手首への負担軽減)
アームカールなどで手首を返す際、グリップが回転してくれると手首への負担が減ります。
ただし、固定されている方が安定するという意見もあり、ここは好みによります。
5. 「静音性」と「床への配慮」
集合住宅では音も気になります。
ガチャガチャ音がしないか(深夜のトレーニング)
安価な金属製ダンベルは、動作中にプレート同士がぶつかって「カチャカチャ」と金属音が鳴ることがあります。
樹脂コーティングされているものや、精度の高い製品は静音性が高いです。
台座の有無とクオリティ
可変式ダンベルには必ず「専用台座」が付属します。
ダンベルを戻す際にスムーズに戻せるか、戻した時に大きな音がしないかもチェックポイントです。
エピソード:安さにつられて「スクリュー式」を買った僕の失敗
筋トレを始めた当初、「重さは同じなんだから安いので十分だろ」と、ホームセンターで片手20kgのスクリュー式ダンベルセット(約5000円)を買いました。初日はやる気満々でしたが、すぐに絶望しました。ベンチプレスの後にアームカールをしようと思ったら、4枚のプレートを外して、軽いプレートに付け替えて、留め具をクルクル回して…片手だけで1分、両手で2分。インターバルが終わってしまいます。「もういいや、今日はベンチプレスだけで…」と妥協する日々。結局、そのダンベルは3ヶ月後には漬物石代わりになり、僕はフレックスベルを買い直しました。「最初からこれを買っていれば…」と、失った時間と5000円を悔やみました。
タイプ別・おすすめ可変式ダンベル決定版

ここまでの条件を踏まえ、自信を持っておすすめできるダンベルを厳選しました。
【予算度外視・最高品質】NUO フレックスベル (2kg刻み・32kg/36kg)
現在、間違いなく「最強」の可変式ダンベルです。
予算が許すなら(ペアで7〜8万円)、迷わずこれを選んでください。
まるで固定式ダンベルのような使用感
重量を変えてもシャフトが飛び出さず、オンザニーも完璧。
グリップを回すだけで「カチッ、カチッ」と重量が変わる操作感は快感すら覚えます。
「2kg刻み」モデルが絶対にオススメです。
インテリアを邪魔しない洗練されたデザイン
見た目が非常にスタイリッシュで、リビングに置いても違和感がありません。
モチベーションを上げてくれる美しい機材です。
【高重量・耐久性重視】パワーブロック PRO EXP (41kg〜)
ハードトレーニー、あるいは「一生モノ」が欲しいならこれです。
一生モノの頑丈さと、90ポンド以上の拡張性
非常に頑丈で、落としても壊れにくいです。
また、別売りの追加ウェイトを購入すれば、41kg(90ポンド)以上に重量を増やすことができる拡張性も魅力です。
将来的にベンチプレス40kg以上を目指すなら、フレックスベル(最大36kg)ではなくこちらが選択肢に入ります。
ハードトレーニーが最終的に行き着く場所
その独特な使用感(重心の安定感)にハマり、フレックスベルから乗り換える上級者も少なくありません。
【コスパ重視】アジャスタブルダンベル(ハイガー、Motionsなど)
「フレックスベルは高すぎるけど、スクリュー式は嫌だ」という方へ。
フレックスベル風のジェネリック製品の実力
最近は、フレックスベルと同じような機構(ハンドルを回して重量変更)を持ちながら、価格を抑えた製品(ハイガー産業など)が出ています。
本家に比べると動作のスムーズさや質感は劣りますが、機能としては十分です。
「そこそこで良い」層には最適な選択肢
3〜4万円程度で手に入ります。
ボウフレックス型を買うくらいなら、こちらのタイプの方が使い勝手は遥かに良いでしょう。
エピソード:フレックスベルが届いた日、僕の部屋はジムになった
清水の舞台から飛び降りる気持ちで、フレックスベル(32kg・2kg刻み)をポチりました。届いた箱の重さに驚きつつ、開封して台座にセット。ハンドルを握り、「カチッ」と回す。その音と感触だけで、もう筋肉が喜びました。今まで面倒で避けていた「ドロップセット」を試してみると、一瞬で重量が変わり、筋肉が焼けつくようなパンプ感に襲われました。「これだ、求めていたのはこれだ!」。トレーニング時間は短くなったのに、密度は倍増。何より、部屋に鎮座するその姿がカッコ良すぎて、毎日ダンベルを握りたくなる。高い買い物でしたが、毎日使うものと考えれば、これほど満足度の高い投資はありませんでした。
可変式ダンベルに関するよくある質問(Q&A)

最後に、購入前の不安を解消するQ&Aです。
Q. ネット通販の安い類似品(コピー品)でも大丈夫ですか?
A. あまりに安すぎるものは避けた方が無難です。
可変式ダンベルは、重量を保持する「爪」の部分が命です。
粗悪品はこの爪がプラスチックで弱く、トレーニング中にウェイトが落下する事故のリスクがあります。
顔の上に40kgが落ちてきたら…と考えると、安全性にはお金をかけるべきです。
信頼できるメーカーや正規代理店から購入しましょう。
Q. 壊れた時の保証や修理はできますか?
A. 正規代理店(ライシン、Motionsなど)で購入すれば、通常1年〜2年の保証がつきます。
不具合があった場合、修理や交換に対応してくれます。
個人輸入や並行輸入品は保証が効かない場合が多いので注意が必要です。
Q. 女性や初心者には何キロがおすすめですか?
A. 女性なら最大20kg(または24kg)モデルでも十分長く使えます。
男性初心者の場合は、前述の通り32kg以上を強く推奨しますが、どうしても予算が厳しい、あるいはフィットネス目的であれば24kgモデルという選択肢もあります。
Q. 使わない時の保管方法やメンテナンスは?
A. 必ず専用の台座に戻して保管してください。
床に直置きすると、機構に埃が入ったり、噛み合わせが悪くなったりする原因になります。
メンテナンスは特に必要ありませんが、たまにシリコンスプレーを吹きかけると動きがスムーズになります。
まとめ:可変式ダンベルは「時間」と「情熱」を買う投資である

可変式ダンベルは、単なる「重り」ではありません。
それは、あなたのトレーニングから「面倒くさい」という感情を排除し、限られた時間で最大の成果を引き出すための「システム」です。
スクリュー式ダンベルで時間を浪費するか、最新の可変式ダンベルで密度の高い時間を過ごすか。
その差は、1年後、あなたの体に劇的な違いとなって現れるはずです。
初期投資はかかりますが、ジムの会費半年分と考えれば、すぐに元は取れます。




